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    「庵治石のお墓」を作り続ける庵治牟礼(その1)

    庵治石の最高品を採掘

     

    バスに乗って、一路、庵治の大丁場へ
    曇り勝ちですが、悪くない天気ですね。

    〇丁場とは?
    石を採掘している場所を俗に「丁場(ちょうば)」といいます。
    高級墓石材を採掘しているところもあれば、
    建設資材のような石を採掘しているところもあります。

     

    DSC_0019

    正面に見えるのが、大丁場。大丁場の「大」は
    大きいという意味ではなく、「大久保家の丁場」という意味??
    ではないかと、勝手に推測しておりますが、
    大久保家の土地であり、大久保さんが地主さんで、
    そこで採掘しているのが、小作さん、となります。
    そして、毎年、年貢を納められている、とのこと。
    年貢ですよ。
    年貢。。。

    まあ、名称はクラシカルではありますが、借地料、ということですね。

    DSC_0021

    その大久保さんが経営する「大石産業株式会社」の横を通って、
    大丁場の中へ。

    DSC_0023

    はい、よく見えませんが、
    「ここからは、大久保家の土地なんだから、
    関係ない人は入っちゃダメ」
    的なことが、書いてあります。
    オオクボエンタープライズ。
    大丁場の管理会社です。

    DSCN2105

    7年前は、こんな感じだったんですが、ちょっと雰囲気違うのかな。。。
    まあ目的地が違いますからね。
    今日は、「田渕石材株式会社」の丁場へお邪魔します。
    前回は、「有限会社太田秀雄石材店」でしたからね。

    ちなみに、ここから上は
    トイレがない、のです。
    山の神様の聖地なので、おトイレは下界で済ませておきます。
    トイレの近い人はややつらい。。。(^_^;)

    それから、お正月は山の神様の祀りの終わる日までは
    一切の仕事はしないそうです。
    古くからのしきたり、慣習は頑固に守られているわけです。

     

    DSC_0027

    丁場に到着わーい\(^▽^)/

     

    DSC_0030

    最も良質の庵治石が採れる場所、庵治石「大丁場」
    その中でも、最高品質の庵治石が採掘されることの多い
    「田渕石材株式会社」の採掘場です。

    遠目からみると、なんだかキズだらけで、
    こんなところから、ちゃんとしたお墓の石が採れるのかな~~って
    すごく心配してしまいますが。。

    DSC_0029

    しかし、よく見て下さい。
    手前のCAT
    その左手の小さなCAT

    さらに、採掘場の中腹、小さくて見にくいですが、
    小さな重機が二台、いますよね。

    DSC_0030

    こっちの方が見やすいかな。。。
    いかに、大きな石の山かが、分かります。
    私が死ぬまでにこの山がなくなることは、100%ありませんね。

     

    会いたかった人に

     

    DSC_0032

    とりあえず、ご挨拶と注意事項から。。
    まずは、田渕社長@青ヘルメットから、と思いきや。。。
    隣の人が、いきなり挨拶を始めましたよ。。。

    って、

    。。。

    。。。

    「大久保です」

    DSC_0033-2

    ご本人、でした。。(汗)

    いきなりで、ドキドキの瞬間。
    7年前はご都合が合わず、お見掛けできなかったのですが、
    目の前に。。。(^_^;)

    オオクボエンタープライズの代表であり
    大久保家第17代当主でもあられる大久保一彦さんです。
    ちなみに、字は違えど、私も同じ「かずひこ」です。
    (まあ、たまたまですけどね。。。とりあえず言ってみた(^_^;))

    大久保さんのプロフィールはこちら。。。
    →→→「庵治石ブランドを次の世代に」

     

    でも、なんか、緊張です。。。
    (なんで緊張するのかは、自分でもわかりませんが。。。(^_^;)

     

    庵治石の採り出し方

     

    引き続きまして、実際に石を採掘する工程をご説明頂きます。
    こちらが、田渕社長@ブルーヘルです。

    DSC_0038

    写真のように、削岩機という穴を開ける機械をつかいます。

     

    DSC_0044

    岩盤の採りたいラインに削岩機で深く穴を開けていきます。

    DSC_0048

    こんな感じですね。簡単そうに見えますが、
    非常に根気と力のいる仕事です。
    音も半端ないので、耳栓は常時使用しないと、おかしくなります。

    DSC_0084

    はい、私です。
    こんな大きな岩状態の
    でも、庵治石の塊を採りだします。
    このたくさん開けた穴に
    「黒色火薬」を詰めます。

    ちなみに
    「下瀬火薬」は日露戦争で日本軍が開発した当時世界最新鋭の火薬です。。。
    (関係ないですが、ふと「坂の上の雲」を思い出したので。。。(^_^;))

    この「黒色火薬」を燃やして、その破壊力でこの岩盤の様な岩を下の部分と分離して、
    浮かせる、のです。
    そのことで分離し、採りだします。

    黒色火薬とたまに
    「ダイナマイト」も使うらしいですが、
    ダイナマイトは高額で、
    しかも、爆発の力が四方八方に広がるので、
    採りだしたい石が粉々になってしまうので、
    主に、黒色火薬をつかい、
    場合によっては、ダイナマイトも使う、とのこと。。

    マニアックな火薬雑学でした。

    ほとんどの人にとっては、意味のない情報ですが、
    採掘している人にとっては、大変ありがたいモノなのです。
    後日ご紹介しますが、火薬を使わない丁場は
    それはそれで、大変なんです。。。

    その後、採りだした原石が大きすぎて、
    運べないので、運べる大きさに割る作業です。
    これが、熟練と経験がないと絶対にできない作業です。

     

     

     

    「庵治石のお墓」が建てたい!!

     

     

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    この記事を書いた人

    兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー。兵庫県北部での唯一の「お墓ディレクター1級」取得。供養のプロ、墓地管理士。「お墓」に関する記事を1500以上執筆中。現在お墓に関する記事を365日毎日更新継続中。(一日怪しい日があるが。。。)地震に強いお墓と雨漏りしないお墓を建てています。

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