兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー

庵治石の高価な理由を体感。

  
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庵治石の高価な理由を体感。

おはようございます。
但馬、豊岡のお墓と墓石のプロ、おおきた石材店のカズ(stoneman-ohkita)です。
昨日は娘の卒業式に参加してきました。
非常に寒くて。。。
卒業生答辞の途中、トイレに行ってしまったのは、内緒です。。。(^_^;)
寒いのはだんだん苦手になってきましたね。。

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(寒いので、温かいコーヒーを飲む図。。。)

 

庵治牟礼でのソムリエ講座での話です。

庵治石は非常に高価で、
墓石界(そんな世界あった??)のダイヤモンドとまで言われたりしますが、
とにかく、山で採掘した量が100あったとして、
その中で3~5しかお墓の石に使えない、というのは
有名な話です。

頭では分かっていましたが、
それを体感する機会があったのでご紹介します。

庵治牟礼の加工工場を見学させてもらって、
最後に行ったところは、こちらでした。

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㈱大川石材
(写真は向かいにあるご自宅です。。。)

庵治牟礼の加工石材店としては非常に有名な、会社です。

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赤が好きな@伝説の石工さんの会社です。
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(レムジア応援団のブログからお借りしました。)

こちらでお話を聞きましたが、
庵治の山で採れた石が工場に入ってきて、
工場内に入れて、まず大口径という大きなのこぎりで
1面をカット。

 

(充電不足で、写真がありません。。。(^_^;)

 

カットして、キズがあれば、石交換となります。
そのカットした石を山に返し、その代わり新しい石を持ってきます。

そして、
工場内の入れて、大口径という大きなのこぎりで
1面をカット。
今度は、キズが何とかクリアできそう。。。\(^▽^)/

 

(充電不足で、写真がありません。。。(^_^;)

 

でもって、2面目をカット。。。
キズが出た~~(泣)
その2面カットした石を山に返し、その代わりの新しい石を持ってきます。

そして、
工場内の入れて、大口径で1面をカット。
今度は、キズが何とかクリアできそう。。。\(^▽^)/
2面目をカット。
今度は大丈夫!!!

次に3面目をカット。。。
き、キズが!!!出た!!!

 

(充電不足で、写真がありません。。。(^_^;)

 

またもや、
その3面をカットした石を山に返し、その代わりの新しい石を持ってきます。

お墓の石って、基本直方体なので、6面あるんですが、
そのうち、3面カットすれば、使える石かどうかが分かります。

そして、三度目に
工場内の入れて、大口径で1面をカット。
今度は、いきなりキズが。。。出た!!!

いつになったら、使える石が来るんだ!!!

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と、どなっても、仕方ないんです。

ダイヤモンドの原石を探しているんですから。
二級品(キズあり、訳あり品)でいいなら、すぐに出来ますよ。
でも、
一級品(キズなし、訳なし品)を選別しているんですから、
見つけるまで、探すしかないんです。

というわけで、
この全く無駄なカット
(でも、本物を探すという意味では意味のある)加工代も
当然含まれているわけです。価格に。。。(^_^;)
トラックで運搬しますから、そのトラック使用料とか燃料費とか
運転手の給与とか、全て含まれております。

原石をカットすると、端材(あらかじめ捨てるつもりの石)が出ます。
がたがたの形の原石を直方体にカットするんですから、当然です。
この端材をコッパ(石端)と言ったりしますが、
このコッパが数日でダンプ満載になるほど出るそうです。
これは、山に返すのではなく、処分します。
あるいは、建築資材として、再利用されます。

が、それでも処理費用は当然かかります。
そういった費用全部が値段に掛かってくるわけです。

高価なはずだよ。。(^_^;)庵治石。。。

というわけで、㈱大川石材の出入り口は、
コッパを積んだダンプと山へ返す原石がいっぱいで、
身動き取れない状態になったりするそうです。

 

(当然のごとく充電不足で、写真がありません。。。(^_^;)

 

が、翌日、帰る前に、大川さんに無理言って
工場へもう一度、連れて行ってもらいました。
工場は日曜日で休みでしたが、山へ返す石はありました。

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分かりますかね。。。

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薄くて分かりにくいですが、赤色の鉛筆で
キズの部分がマーキングしてあります。
キズだらけ、ですね。これでは使えません。。。(^_^;)

大川社長談

「そうですね、こういう山から石が来て、カットして、交換という工程、
運が良ければ数回で済みますが、10回とかしたこともありますね。
13回交換してもらったこともありますよ」

10回とか、ありえないし。。。

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100のうち、3~5って、こういう意味だったんだ。

今日、今、確認しました。
庵治石の手間のかけ方。
半端ない。
それが世界一の理由なんですね。

 

 

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