庵治牟礼の加工と中国加工の見分け方
月曜日です。
今日は娘の高校の卒業式。
なので、午前中はお休みします。
但馬、豊岡のお墓と墓石のプロ、おおきた石材店のカズ(stoneman-ohkita)です。
日本のお墓は、中国やインドで製作したものや
日本で製作したものが、混在しております。
そのそれぞれに、どこで製作したのかは明記してない場合が
ほとんどなのですが、
あなたのお墓はどこで作ったか、分かりますか?
先日、庵治牟礼に行ったとき、案内してもらった
「役物工場」です。
お墓、建築石材で、特殊な加工をする部分、部材のこと。
お墓の石に関していえば、竿の頭、スリン、蓮華台上下などが
俗に「役物」と言われる。
洋墓、デザイン墓などの曲面を多用したものも役物に分類される。
役物の中で、球体、あるいは円柱体、それに類するものを別途「丸物」と呼び、
「丸物工場」も存在する。
素晴らしい光沢ですね。
加工精度も素晴らしいです。
そして、よく見てほしいところは。。。
ここですね。
ここです。
よくわかりませんか?
スマホは接写が難しいんですが。。。
この狭い、筋の中。
見事に形成されていて、
しかも、光沢が完璧に出てますね。
こういう細かい部分をよく注視することで、
大まかに、中国加工と日本の加工の違い。
中国加工でも、こういう役物加工が得意な工場、
苦手な工場の差が出ます。
(こういう役物加工の得意な工場はたいがい、加工賃も高いですが。。。)
さらに、国内加工でも
「役物専門」で毎日製作している工場と
そうでない工場の違いも分かります。
赤丸のしてある「尖った部分」を素人は見やすいのですが、
「しっかりと尖ってるから、上手いよね」
とか、
「あまり尖ってないから、下手だ」とか
思いがちですが、
尖らせること自体はさほど難しくないです。
むしろ、先ほど指摘したような、狭くて入り組んだような部分が
しっかりとで来ていれば、加工の熟練度が高い工場で作ったと
言えると思います。
ホントに小さな工場ですが、
庵治のいつも取引している石屋さんが
「ここの加工はどこに出しても恥ずかしくないもの」と
お勧めされるものなので、庵治牟礼の産地でもトップクラスは
間違いないでしょうね。
何しろ、プロのおすすめですから。