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    豊岡市の石垣の魅力を再認識

    先日、ある有名なお城を見学してきました。その石垣に魅了されました。

    ◇ お墓ディレクター1級:お墓のプロの証、1級取得者は全国で2桁
    ◇ 墓地管理士:お墓、納骨堂、永代供養墓の法律の専門家
    (一社)日本石材産業協会正会員、兵庫県支部理事
    ◇ 石材加工技能士1級:石の加工の技能を表する国家資格
    ◇ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」正規代理店
    ◇ 「地震に強いお墓」施工店

    おおきた石材店

    昭和の初めより三代続く、兵庫県豊岡市の小さな石材店。震度7の地震でも倒れなかった「地震に強いお墓」と特許技術「雨漏りしないお墓、信頼棺」の正規代理店。百年後に残るお墓を作っています。

    目次

    城郭の石垣積み

    その石垣がこちら。櫓台です。つまり、この上に、侵入者を見張り、攻撃するための櫓(小さなお城)が建っていたわけです。その建物は失われ、台としての石垣のみが残っています。

    この角の部分の石を「角石(すみいし)」と呼びますが、この角が見事です。下から上にかけて、城勾配と呼ばれる変化した角度がついていて、美しい。。。

    この写真はまた違う場所を撮影したものですが、城勾配が見事に分かります。

    この勾配が更に急になり、上の方は垂直に近くなり、場合によっては、逆勾配になったりと、山登りのフル装備でも難しい石垣になって、敵を排除する構造となっています。(一枚目の櫓台はほぼ垂直になっています)デザインと利便が一緒になった見事な造形です。

    石垣の積み方は主に3種類ありますが、最も難しい手法を「野面積み」と呼ばれます。

    野面積み~最も古いが、最も技能を必要とする石積み

    石をあまり加工せず、そのまま積んだ「野面積み」(のずらつみ)という手法は石の選別に熟練が必要で、極めて難しく、現在はこれが出来る職人は極めて少ないと言われています。

    こちらは元々野面積みされていた石垣の外に新しい「打込み接ぎ」と呼ばれる手法の石垣を積んだお城の石垣の一部。二の丸の一部から出土した石垣です。その積み方が「野面積み」、戦国時代の石垣です。

    裏込石(石垣の内部に詰める小石)を詰めるスペースが他の積み方よりも多く必要とし、石と石の接地面積が小さくて、あまり高い石垣を積むことが出来ません。また、隙間が多くできるので、足場とされることがあり、防御壁としての性能は低めです。

    ただ、石垣としての魅力が高く、石積みのセンスが出ます。最近では、この積み方をできる職人が激減し、あまり多くはいません。町の石屋さんで野面積み、出来るよ、という人はごく稀ではないかと思います。

    滋賀県に野面積みの技能集団「穴太衆」(あのうしゅう)の技能を継承する建設会社があります。

    打込接~石の加工により生まれた高性能石積み技法


    石材を割る、たたいて平らにするなど、粗加工をしてから積み上げる。隙間の少なさが特徴で、石と石が接する部分を加工するため隙間が少なく、裏込石(石垣の内部に詰める小石)を詰めるスペースが野面積みより少ない。 野面積みよりも高く、急勾配で、見た目も整然とした安定感のある石垣を作れる。

    この積み方を「打ち込み接ぎ」(うちこみはぎ)と呼ばれる手法です。野面積みよりも石同士の設置面積が高く、摩擦力がランクアップしたので、高く石垣を積むことが出来、秀吉の時代以降、広まった手法のようです。

    すき間が少なくなったので、足場が作りにくくなり、城攻めに強い石垣として、人気になったようです。

    上の写真。角石部分はすき間がほぼないですが、その横手はすき間が少しあります。

    みどり線の部分は角石。ほぼ上下のすき間がないですが、その横、赤線で囲った部分は、多少、隙間があります。本来はこのすき間に小さな石が打ち込んであったはずですが、抜けてしまったのかもしれません。

    隙間を小さな石を打ち込むことで、隙間をなくし、攻めにくいお城の石垣とする新しい技法です。

    切込接~石の加工の進化により生まれた究極の石垣

    石の加工精度も上がり、隙間がほとんどありません。このレベルの石の加工精度になったら、「切込接」(きりこみはぎ)と呼ばれる、主に江戸時代あたりに作られた石垣に多く見受けられる究極の対城郭攻め対策を施した最新鋭の石積み技法がこの「切込接」です。

    切込接は見たらわかる、四角い石をすき間なく積み込んだ石垣です。

    隙間がないので、攻城戦には最強の石垣です。ただ、これが建てられたのは、江戸時代に入ってからなので、あまり戦対策としては意味がなかったかもしれませんね。むしろ、この切込接の石垣石は非常に加工に手間暇がかかるので、費用も高額となり、有名なお城ほど、巨大な石での石垣が存在します。江戸城、大阪城などが有名ですね。

    民間の石垣積み~玄武岩と竹野石

    民間にも石垣は多く使われています。ただ攻城戦なども想定する必要がないので、限定的な積み方がほとんどでした。逆に地元で採れる石を使った石垣が多く、豊岡近辺にもたくさんの石垣があり、いろいろな石で石を積んでいます。

    玄武岩の石垣

    こちらは、玄武岩の石を使った石垣積み。普通石垣は石の広い面を利用することが多いのですが、この写真の場合、小端面を使った石垣になります。玄武岩は平たい、漬物石のような形状なので、このような積み方が普通になったようです。

    比較的、加工はわずかに抑えていて、玄武岩の良さを多く残した石垣積みになっています。

    このように水平に横に積んでいく手法を「布積み」「平積み」と一般的には呼びます。

    玄武岩の布積み

    こちらも玄武岩の「平積み」ですが、よく見ると、上と下の石のすき間を目地(間を開けて、モルタル等で詰める仕上げ)をしています。装飾重視の石塀的な石垣です。石ではなく、間のモルタルに力が加わるので、石垣としては、あまり強くはなく、高く積むこともできません。エクステリアとして、玄武岩を利用した、というものです。

    簡易裁判所の石積み

    こちらは、豊岡簡易裁判所の石積み。普通の平積みですが、かなり大きい玄武岩を揃えて積んでいます。しかも数がすごい。費用をかけた石積みですね。玄武岩の上に、竹野石を並べてあります。地元の石を利用した、見事な石垣です。

    神戸だったかな、坂に積まれたみかげ石の石垣。こちらは石を斜めにして積んであります。この積み方は「谷積み」と言って、平積みよりも熟練、技能を必要とする積み方です。現代の石積みはほとんどが平積み、谷積みです。

    中でも谷積みは少なくなりつつあり、職人も減ってきています。平積みに比べ、石同士が密着しやすく、斜めの石の下の部分に力が集中するので、石垣が強固になり、高い石垣を積むことが出来ます。

    ただ、技能を必要とし、時間もかかります。石も揃えるのが難しく、費用も平積みよりも高価になります。

    最後は豊岡市内のカトリック教会の石垣。玄武岩を一番見事に積んでいる石垣です。玄武岩もかなりしっかりと加工してあり、切込接と呼んで構わない仕上がりとなっています。しかもその数がすごい。民間の石垣としては、トップレベルの数と距離です。

    しかもその上、玄武岩の上は、同じく竹野石が見事に加工されて、並べてあります。白壁の間に立ててある柱状のものも含めて、ほんとに見事にデザインされています。

    豊岡市の上水道を作られた豊岡市の恩人、中江種造氏の別荘として建てられたこの土地。今は売却されて、豊岡カトリック教会となっていますが、鉱山王と呼ばれた中江さんが別荘としていただけの建物です。ほんとに石垣も見事としか言いようがないですね。

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    この記事を書いた人

    兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー。兵庫県北部での唯一の「お墓ディレクター1級」取得。供養のプロ、墓地管理士。「お墓」に関する記事を1500以上執筆中。現在お墓に関する記事を365日毎日更新継続中。(一日怪しい日があるが。。。)地震に強いお墓と雨漏りしないお墓を建てています。

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