ブラストシート体験レポート⑫~最終回です。
おはようございます。
但馬、豊岡のお墓と墓石のプロ、おおきた石材店のカズ(stoneman-ohkita)です。
今現在、ご遺骨をお持ちで、その行き先をお探しの方、あなたに一番あった安置先を探しませんか?
そのお手伝いをいたします。
お問い合わせは、こちらから。
長々と、続けてまいりました。
「ブラストシート体験レポート」もついに最終回。
興味ない人、お墓の情報を得たいが為にここにいらした人、
大変ご迷惑をおかけいたしました。
ここに、改めて、お詫び申し上げます。
ごめんなさいね。。。(^_^;)
なにしろ、好きなもので。。。
彫ってみました。
「空」の方は6キロ圧。
「碧」の方が5キロ圧。
空。問題ないように見えますが、
一部、輪郭が崩れそうになっている部分がありますね。
でも、相対的には、クリアできている??
感じです。
では、5キロ圧で彫った「碧」の方。
パッと見、大丈夫そうに見えますが、
「空」よりもやられている感、あります。
至る所、輪郭が崩れそうになっております。
こちらも、一部、溶けそうになっている部分が。。。
でも、これは、当初、お伝えしたように、
「細字用」シートで「正面の尺角用前字」を彫る
というやや無謀なテストでした。
それを踏まえて、確認しておきます。
まず、
6キロ圧の「空」よりも、
5キロ圧の「碧」の方が、傷みが激しそうに見える。
この点ですが
6キロの方が、圧力が強い分、早く彫れていると思います。
つまり、
ブラストにさらされている時間が長いので、傷みが激しそうに見える、
ということではないか?
「碧」の方が画数が多いので、必然的にブラスト時間が長いので、
という部分でも言えるのかな?と思います。
気になった点。
① 粘着力が高い
某有名メーカー製のゴム製シートは
一度剥がれると、粘着力が極端に下がる、傾向があります。
私は、ゴム切りで、ツイ剥がれてしまった「シマ」をくっ付ける場合、
接着剤を塗って貼り合わせていました。
が、
このピコム製のブラストシートは一度誤って剥がしてしまっても、
意外としっかりとくっ付いている、気がします。
これは意外でした。
ただこれは、粘着剤の材質の問題だと思うので、一概には言えませんが、
今回、あえてやってみたんですが、私が普段使っている(1.5ミリゴムシート)
シートとは全然違うな、と思いました。
② カットする刃が滑る
逆に欠点と言えるのが、刃が滑ること。
意外とよく滑ります。
なので、慣れるまでは、両手でカットすることをお勧めします。
もちろん、
カッティングプロッタを利用されている方は、関係ないと思いますが。
あと、刃の切れ味が落ちれば、
出来るだけ早く交換すること。
まだ切れると思ってケチっていたら、
どんどん滑りやすくなりますね。
最後に確認しておきたいこと。
今回のシートは
0.5ミリという非常に薄いウレタン製のシートです。
これは本来、「細字用」もしくは「7,8寸角前字」用の
比較的文字の大きさが小さくて、短時間に一文字が彫れる彫刻用の
マスクシートです。
本来なら、このテストのように大きな文字は彫ることはできません。
それをテスト用に彫刻してみました。
このシートで彫刻するのは、おおきた石材店では
戒名の文字、
竿石の裏書き、
戒名(副碑)の題文字(枠付きの浮き出し)
位を想定していますので、
そのレベルなら、このシートで十分使えますね。
今後、9寸以上の前字用の厚めのブラストシートが手に入ったら、
「ブラストシートサンプルテスト」番外編として、
レポートしたいと思います。
また、
6月10日、11日の高松「サンメッセ香川」で開催される
「庵治ストーンフェア」のピコムさんのブースでは
今回使用した透明のブラストシートのサンプルを配布されるとのことです。
是非ご自分で使われてみて、使用感を体感してみてください。