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    庵治石の高価な理由を体感。

    おはようございます。
    但馬、豊岡のお墓と墓石のプロ、おおきた石材店のカズ(stoneman-ohkita)です。
    昨日は娘の卒業式に参加してきました。
    非常に寒くて。。。
    卒業生答辞の途中、トイレに行ってしまったのは、内緒です。。。(^_^;)
    寒いのはだんだん苦手になってきましたね。。

    DSC_0011

    (寒いので、温かいコーヒーを飲む図。。。)

     

    庵治牟礼でのソムリエ講座での話です。

    庵治石は非常に高価で、
    墓石界(そんな世界あった??)のダイヤモンドとまで言われたりしますが、
    とにかく、山で採掘した量が100あったとして、
    その中で3~5しかお墓の石に使えない、というのは
    有名な話です。

    頭では分かっていましたが、
    それを体感する機会があったのでご紹介します。

    庵治牟礼の加工工場を見学させてもらって、
    最後に行ったところは、こちらでした。

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    ㈱大川石材
    (写真は向かいにあるご自宅です。。。)

    庵治牟礼の加工石材店としては非常に有名な、会社です。

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    赤が好きな@伝説の石工さんの会社です。
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    (レムジア応援団のブログからお借りしました。)

    こちらでお話を聞きましたが、
    庵治の山で採れた石が工場に入ってきて、
    工場内に入れて、まず大口径という大きなのこぎりで
    1面をカット。

     

    (充電不足で、写真がありません。。。(^_^;)

     

    カットして、キズがあれば、石交換となります。
    そのカットした石を山に返し、その代わり新しい石を持ってきます。

    そして、
    工場内の入れて、大口径という大きなのこぎりで
    1面をカット。
    今度は、キズが何とかクリアできそう。。。\(^▽^)/

     

    (充電不足で、写真がありません。。。(^_^;)

     

    でもって、2面目をカット。。。
    キズが出た~~(泣)
    その2面カットした石を山に返し、その代わりの新しい石を持ってきます。

    そして、
    工場内の入れて、大口径で1面をカット。
    今度は、キズが何とかクリアできそう。。。\(^▽^)/
    2面目をカット。
    今度は大丈夫!!!

    次に3面目をカット。。。
    き、キズが!!!出た!!!

     

    (充電不足で、写真がありません。。。(^_^;)

     

    またもや、
    その3面をカットした石を山に返し、その代わりの新しい石を持ってきます。

    お墓の石って、基本直方体なので、6面あるんですが、
    そのうち、3面カットすれば、使える石かどうかが分かります。

    そして、三度目に
    工場内の入れて、大口径で1面をカット。
    今度は、いきなりキズが。。。出た!!!

    いつになったら、使える石が来るんだ!!!

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    と、どなっても、仕方ないんです。

    ダイヤモンドの原石を探しているんですから。
    二級品(キズあり、訳あり品)でいいなら、すぐに出来ますよ。
    でも、
    一級品(キズなし、訳なし品)を選別しているんですから、
    見つけるまで、探すしかないんです。

    というわけで、
    この全く無駄なカット
    (でも、本物を探すという意味では意味のある)加工代も
    当然含まれているわけです。価格に。。。(^_^;)
    トラックで運搬しますから、そのトラック使用料とか燃料費とか
    運転手の給与とか、全て含まれております。

    原石をカットすると、端材(あらかじめ捨てるつもりの石)が出ます。
    がたがたの形の原石を直方体にカットするんですから、当然です。
    この端材をコッパ(石端)と言ったりしますが、
    このコッパが数日でダンプ満載になるほど出るそうです。
    これは、山に返すのではなく、処分します。
    あるいは、建築資材として、再利用されます。

    が、それでも処理費用は当然かかります。
    そういった費用全部が値段に掛かってくるわけです。

    高価なはずだよ。。(^_^;)庵治石。。。

    というわけで、㈱大川石材の出入り口は、
    コッパを積んだダンプと山へ返す原石がいっぱいで、
    身動き取れない状態になったりするそうです。

     

    (当然のごとく充電不足で、写真がありません。。。(^_^;)

     

    が、翌日、帰る前に、大川さんに無理言って
    工場へもう一度、連れて行ってもらいました。
    工場は日曜日で休みでしたが、山へ返す石はありました。

    DSC08050

    分かりますかね。。。

    DSC08052

    薄くて分かりにくいですが、赤色の鉛筆で
    キズの部分がマーキングしてあります。
    キズだらけ、ですね。これでは使えません。。。(^_^;)

    大川社長談

    「そうですね、こういう山から石が来て、カットして、交換という工程、
    運が良ければ数回で済みますが、10回とかしたこともありますね。
    13回交換してもらったこともありますよ」

    10回とか、ありえないし。。。

    pixta_23513787_s

    100のうち、3~5って、こういう意味だったんだ。

    今日、今、確認しました。
    庵治石の手間のかけ方。
    半端ない。
    それが世界一の理由なんですね。

     

     

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    この記事を書いた人

    兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー。兵庫県北部での唯一の「お墓ディレクター1級」取得。供養のプロ、墓地管理士。「お墓」に関する記事を1500以上執筆中。現在お墓に関する記事を365日毎日更新継続中。(一日怪しい日があるが。。。)地震に強いお墓と雨漏りしないお墓を建てています。

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