【基礎がない墓地】は沈みますし、傾きます
おはようございます。
但馬、豊岡のお墓と墓石のアドバイザー@1級お墓ディレクターの
おおきた石材店です。
豊岡市と一言で言ってもけっこう広いもので、
面積としては、兵庫県内では神戸市、姫路市を抑えて第一位の広さです。
なので、豊岡市は地元ですが、お墓を建てる工事にあまり行かない地域もあります。
その中の一つ、豊岡市出石町に工事に来ています。
かなり古い、といっても20年前後だと思いますが、墓地の区画で、
ずいぶん傷んでいるな、って思ったら、
すっごい沈んでました。(涙)
石の厚みが5寸(150ミリ)くらいあるので、おそらくですが、
約100ミリくらい沈んでますね。左側の石。
写真は4つのお墓の境界部分で、右下の基礎コンクリートが見えている部分が
工事している墓地です。
何しろ、埋めた土地(真砂土と粘土質の土で、どんどん沈んでいく土質)
に基礎もせずに、延石が据えてあるので、沈むのは火を見るより明らか。
手前の金具が止まっている石が、施工しているお墓です。
隣の延石と共用となっているのですが、お隣のお墓に
お断りを入れて、延石を新しいものに。
磨き加工しているので、汚れは付きにくいはずです。
石垣の上に載っている、延石。
下の石垣にアンカー穴をあけて、固定。
これで、外れやすい手前の境界の石もしっかりと固定できました。
反対側から見たら非常にわかりやすい。
写真中央上のまっすぐの石が今回取り換え交換した石です。
それにつながっている手前(中央下)の一段下がっているように見える石が
現状、沈んでしまった石です。
これだけ沈んでしまったんですね。
お墓の外周はすべて、石垣石が積んであるので、ほとんど沈みません。
真ん中部分だけ、激しく沈むので、このようなすごい高低差になるのです。
でも、外柵(境界の石)だけならいいのですが、
お墓も同様に傾いております。内緒ですが。。。
4つに区切られた墓地のうち、施工している墓地は右下。
それ以外の3つの墓地はそれぞれ、多少真ん中方面に傾いてしまっています。
地盤(埋め土)ごと、沈んで、傾いてしまっているんですね。
こういう埋め立てした墓地は特に、このような、基礎コンクリートはしっかりと
設置すべきですね。
このサイズ感のお墓は、傾いたらプロの石屋さんでしか、直せません。
基礎のない墓地は、小さめがおすすめです。