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    「お墓の階段」で注意すべき点5選

    お墓の入り口に階段がある、という墓地はよくあります。
    お墓には、階段はない方がいい、というのがおおきた石材店の考えですが、どうしても階段がないとお墓を作れない墓地というものもあります。


    ◇兵庫県豊岡市のお墓のアドバイザー大北和彦です

    兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店です。

    ☑ 兵庫県北部で唯一の「お墓ディレクター1級」
    ☑ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」正規代理店
    ☑ (一社)日本石材産業協会正会員
    ☑ お墓の法律のプロ、「墓地管理士」取得

    おおきた石材店はお墓のことを全く知らない人にも、お墓を建てる時に大事なことをわかりやすくお伝えすることを第一に考えて情報発信しています。


    そうなると、お墓の階段はとても重要な意味を持ちます。階段を通らないと、お墓参りできないからです。でも、意外とお墓の階段を軽視しがちなのです。

    お墓の階段で特に注意しなくてはいけないこと、実はいくつかあります。それを今回はご説明。

    目次

    ①階段一段の高さは、150ミリ以内

    150ミリ以上の高さのある階段は、上りにくいです。若い人でも上りにくいのに、高齢者、足が不自由な方、という人は無理があります。そして、車いすの方は、お墓参り自体が出来ないということになります。

    <写真事例 ①>

    このお墓。一見普通に見えますが、かなり厳しい階段となります。

    このように、一段目(一番下)は通路との境に水が流れる部分があるので、実質、黒い線より上が段の高さとしても、それぞれ赤の矢印くらいの高さがあります。正確に図っていませんが、大体150前後ありそうです。少し超えているかな。

    赤い線の枠の部分、お墓の参拝部分を向って左隣りの墓地より少し下げて(青い矢印分だけ)階段それぞれの高さを調整してありますが、一番奥の段が少し奥行きもないし、見た目も少しよろしくないですね。

    正面のお墓は、私が設計したお墓の階段です。高さは150くらいの高さに揃えています。また、階段の踏みしろ(奥行)も300ミリ程度に揃えて3段とも、同じサイズ、同じ加工の石で揃えています。

    ②高さを揃える

    高さの違う階段は、極めて歩きにくいし、踏み外しやすいので、あまりいい階段とは言えません。
    お墓の階段石も高さを揃えるというのは、鉄則というか、基本中の基本です。

    <写真事例 ②>

    この階段はあまり良く階段のことを考えられていないお墓です。

    2段目、真ん中の階段の高さが低く、一番奥、一番上の階段の高さが一番高くなっています。これは周囲の石、外柵石と揃えた結果です。

    1段目の石の高さ(赤矢印)を決めるのが、非常に大事なのに、あまり考えて決められていないような気がします。しかも、1段目は実質青矢印の高さに見える(実際は赤矢印の高さ)なので、見た目、2段目との差が大きく感じて、階段をかなり注意して上がらないといけない心理が働き、お参りしずらいお墓の原因となります。

    2段目がかなり無理があります。1段目と2段目を合わせて黄緑色の矢印の高さに合わせたかったので、2段目で調整したように思えます。そのおかげで、ずいぶん高さの違う階段、というイメージになっています。

    更に、3段目の石の高さを左右の外柵石の高さ(右の黄色矢印)の高さを中心に考えて、少し低くなっています。なので、1段目、2段目と比べて、少し高く感じる高さになっています。しかも、3段目は外柵石と同じ幅(奥行)になっているので、1段目、2段目よりも奥行きがなく、踏み込みにくい段石のイメージになってしまっています。

    ③階段の踏み込み(奥行)も揃える

    階段の段の奥行(踏み込み部分)が狭いと、足で踏むのに、躊躇、ためらう心理が働きます。可能な限り、この部分も揃えた方がいい階段、歩きやすい階段となります。

    特に、お墓の階段の場合、一番上の段が狭くなりがち、ここは慎重に設計した方がいいです。

    非常によく考えられた階段に見えます。高さも低いし、1段目、2段目の踏み込みも十分あります。高さもそろっています。唯一気になるのは、3段目の踏み込み部分が細いこと。

    3段目の石の奥行(赤矢印線)がとても狭くて(外柵石と揃えてしまっている)、せめて黒矢印線くらいの奥行があれば、とてもいい階段になったのですが。
    青線のすき間が気になって、3段目を踏むのをためらう心理が働いてしまいます。
    1段目、2段目がよくできているだけに、3段目がすごく気になるはずです。

    このお墓も、1段目、は十分な奥行きがあるので、良いのですが、2段目が狭い。なので、踏み込むのに躊躇、ためらってしまいます。しかも、段の高さが少し高すぎるように思います。
    私なら、3段にして、もう少し奥まで階段にします。

    とてもよさそうに見える階段ですが、やっぱり3段目が狭い。それが残念。3段目の周囲は砂利を樹脂で固めた舗装なので、歩くには、全く問題ない、と思ったのでしょうが、それが石屋の固定観念。

    赤い部分は砂利ですが、見た目は石ではないので、別モノと認識してしまいます。なので、3段目(青線部分)が狭く感じて、踏みにくいイメージ、心理が働いてしまいます。

    こちらの階段、高さは揃っていて、奥行きも3段目まで十分なのですが、少し高さが高い気がします。左右の灯ろうとの部分とは分離しているので、もう少し階段の高さが低くできたんじゃないのかな、と考えたりします。

    まとめ

    など、階段の高さって、実は非常に大事で、これによって、お参りしやすいお墓、お参りしにくいお墓っていうのが分かれてしまいます。しかも、豊岡西霊苑は、それぞれのお墓の高さが異なる墓地です。

    そのお墓に最適な階段というのがあります。おおきた石材店はその階段の最適解をいつも考えています。あなたのお墓に階段が必要な場合、ぜひおおきた石材店に設計させてください。

    お問い合わせ、ご質問は以下のLINE問合せよりお願いします。

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    この記事を書いた人

    兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー。兵庫県北部での唯一の「お墓ディレクター1級」取得。供養のプロ、墓地管理士。「お墓」に関する記事を1500以上執筆中。現在お墓に関する記事を365日毎日更新継続中。(一日怪しい日があるが。。。)地震に強いお墓と雨漏りしないお墓を建てています。

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