外柵というのはお墓の周囲を囲んで、お墓の境界を示すとともに、お墓自体を守る構造物です。形は様々ですが、石で作られることがほとんどです。
形が特に決まってはいないのですが、おおよそのカタチとして、関西に比較的多い「関西型」という形と関東、あるいはそれ以外の地域によくある「関東型」という形があります。
関西型というのは、豊岡あたりでよく見かける長い石で四方を囲っただけ、という形です。
こういう感じですね。四方を囲っただけ、です。
お墓の高さがある場合は、この部分に階段を設置します。
こういう形です。よく見る形ですね。
それに対して、関東型と呼ばれるんですが、この階段の左右に大き目の石を設置してあるタイプがあります。
この入り口の左右の端にある石を「親柱」と呼ぶのですが、この程度の大きさなら全く問題がありませんが、これがさらに巨大になると、困ったことになります。
親柱が大きくなりすぎると、入り口が狭くなってしまい、お参りしにくいお墓になってしまいます。デザイン重視しすぎるとお墓本来の「お参りするスペース」の意味がなくなってしまいます。
また、豊岡西霊苑によく見かける風景なのですが、丸墓前灯ろう、各墓前灯ろうを入り口に設置されているお墓をよく見かけますがあれも同様に入り口が狭くなるだけでなく、灯ろう自体に肩が当たったりしてケガをしやすいので避けた方がいいデザインです。
豊岡市営霊苑は一番小さいサイズの墓地で6平米と広さとしては、十分お墓を建てるサイズあるんですが、入り口の左右の幅が2m。奥行が3メートルと、縦長の土地です。お墓本来なら左右が広くて奥が狭い、という構造が最良なのです。そういう意味では入口から入ってある程度奥まで入らないとお参りできないので、入口に大き目の構造物があると入りにくいのです。入口はできるだけシンプルで何もない方が広く有効利用できます。
そういう意味で、入口に親柱を設置しなくてはならない「関東型外柵」は豊岡市営霊苑には不向きだと、私は考えます。
※ もっと広い墓地になると、まったく話は変わってきます。入口が2mしかない墓地の限定記事です。
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