なぜ「雨漏りするお墓」を建ててしまうのか?

雨漏りする墓02

 

2020年12月31日、今年最後の投稿です。

 

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お墓のアドバイザー大北和彦です。
兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店
☑ お墓ディレクター1級取得者
☑ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」代理店
☑ (一社)日本石材産業協会常任理事

石材店がお客様に話したがらないヒミツっていくつかあります。言い替えれば、「不都合な事実」というものですが、そのひとつがこれ。

「ほとんどすべてのお墓は雨漏りする」という事実です。

中には、雨漏りすることが想像できない方もいらっしゃるかもしれませんが、実は雨漏りしまくっているんですよね。大雨の時など、プール状態になっているお墓も多くあるはずです。
とてもかっこいいデザイン墓を建てたとしても、雨漏りしてしまっては、台無しですよね。
国産の銘石、「大島石」とかで立派なお墓を建てたとしても、大事な家族のご遺骨が雨水で泥だらけ、水浸しって、あまりにも酷いとは思いませんか?

では、どうして、
そんな雨水が浸入してくるお墓を作ってしまうのか?
雨漏りしないお墓をどうして作らないのか?
雨漏りしないお墓って作るのは難しいのか?

その答えを記事にしたいと思います。

 

 なぜ雨水が入ってくるお墓を作るのか?

その答えは簡単です。

お墓とは、本来、この地下に大事なお骨が埋まっていますよ、という大事なお骨のありかを記す印であったんです。ですから、構造とか考えなくてもよかったんですね。ただその位置に存在すればいい。

 

お墓とは目印?

ですが、現代のお墓はそうではありません。

土葬の時代から公衆衛生上ほぼ100%火葬になった現代では、遺骨は同時に焼骨でもあり、壺に収まるサイズ、量となり、印というより遺骨を納める施設になってしまったんです。
施設である以上、構造というものが大事になってきます。
そこのところの意識の切り替えができていない石材店さんが多いのかもしれません。

建てるだけでいい、外観がお墓として整っていたならそれでいい。構造なんて見ただけではほとんどわからないんだから。雨水が浸入してこようが、来まいが、どうでもいいのです。雨水なら、そのうち地面に浸み込んでなくなるのですから。そんなことは黙っていればいいのです。

「構造」を変えるというような面倒なことは避けて、今まで通りの建て方をしていれば楽なんです。何も変えなくていいのだから。

私自身の経験を申しますと、若い頃は「気づいていなかった」というのが本音でした。そんな事実に気づいてなかったのです。ですから、中には気づいてない人もいらっしゃるかもしれません。

 

 雨漏りしないお墓をどうして作らない?

では、どうして作らないのか? の答えもなんとなくわかりますよね。

どうして雨漏りしないお墓を建てないのか?

 

構造を考えるのが大変なんです。構造を変更するといろいろなことを心配しないといけないから。構造が複雑になると、加工が面倒になるし、中国加工だとすれば、手直しのリスク、つまり作り慣れないものだと、不具合が出やすいので、それを手直しするのがまた面倒となります。それがなかなか雨漏りしないお墓が普及しない原因の一つかもしれません。

私はその雨漏りというか、ご遺骨が水没してしまうリスクに気づいた出来事がありました。

「信頼棺」という安心感 https://ohkita-sekizai.com/?p=23155

とても恥ずかしい記憶なんですが、それを機会に、納骨室の中に水が入らないお墓をいろいろ考えたんです。自分でいろいろ模索して、でもどうしても最後、絶対に雨漏りしない、という部分で確信が持てなかったんですね。

雨漏りしないお墓というのは、わかってしまえばそれほど大変な構造ではないのですが、それがわかる前はすごく大変なことだと思っていました。ただやはり構造を変えるのはたやすいことではないのです。

とはいえ、お墓を建てる方は望んでおられます。「雨漏りしても全く構わない」と思っている人はおそらく皆無、ゼロだと思います。ただ知らないだけ。お墓が雨漏りするものだということを。そして石材店がそのことを教えないだけです。

 

 雨漏りしないお墓って作るのは難しい?

雨漏りしないお墓「信頼棺®」というお墓に出会って、正規代理店契約を結ばせていただきました。それから2年くらい経過します。

おかげさまで、新規のお墓の多くを信頼棺構造のお墓で施工させていただいております。また、今年は初めてですが、既存のお墓のリフォーム時に「信頼棺で」というご要望をお聞きして、「雨漏りしないお墓」にさせていただきました。リフォーム工事は初めてです。

信頼棺のお墓の構造は、それ以外のお墓とはかなり違います。納骨の仕方が全く違いますので、多少面倒にはなります。さらに納骨するスペース、カロートとも呼ぶのですが、ここが石組で製作する場合が多いです。ですから使う石の量が多くなりがちなので、施工も大変加工も大変費用も掛かるというデメリットがあります。

ですが、雨水が浸入してこないという安心感は何物にも代えがたいものなのです。これまで施工させていただいてきた皆さんはそれぞれ満足していただいています。

構造自体が多少複雑で、加工が難しく、中国の加工でも日本国内の加工でも、限られた工場でしか依頼できないです。どんな工場でも大丈夫、というわけにはいきません。当然費用も掛かります。でも、どうですか。同じ建てるなら「雨漏りしないお墓」の方がいいと思いませんか? おおきた石材店の多くのお客様はそういう選択されています。

 

 まとめ

なぜ、日本では「雨漏りするお墓」ばかりが建てられて、「雨漏りしないお墓」が普及しないのか、を私なりに考察してみました。
本当は「雨漏りしないお墓」を建てることは、そんなに難しいことではないのです。でも、今までの慣習、流れ、習慣、新しいことへの恐れ、いろいろな理由でそうなっていません。

私は「雨漏りしないお墓」が唯一無二とは思っていません。
遺骨を大地に還す、ということも当然あっていいとは思っています。

でも、今のお墓はそういう構造になっていません。大地に還すなら、大地に還す構造のお墓を建てないといけません。そういう構造のお墓を考え、建てることすらされていません。

また、昔と違い、今は人は土地に縛られて生きる時代ではありません。どんどんいろいろな場所に引っ越し、移り住んで暮らしていく時代です。それにつれてお墓もどんどん移っていく時代なのです。今非常にお墓の引っ越しが多いです。大地に還すといいながら、大地に還れない状態の遺骨は引っ越すときにもいろいろ大変な事態になります。

それならば、骨壺に収めたまま、大地に還すのではなく、どこへでも引っ越しできる状態のまま安置されることが望ましいのではないかと、私は考えます。雨漏りするようなお墓なら、安置とは到底言えないのではないですか?

 

お墓で一番大事なのは「構造」。あなたのご希望に沿った構造のお墓をご提案します。兵庫県豊岡市で唯一のお墓ディレクター1級取得者。雨漏りしないお墓のご提案もしております。おおきた石材店です。

ご質問、見積依頼はこちらへどうぞ。
http://ohkita-sekizai.com/contact-2

 

 

 

 

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大北 和彦(おおきた かずひこ)
1966年生まれ。昭和元年頃から続く「大北石材店」3代目。さほどの強い動機もなく始めた石材業だったが、仕事を通じて石にかかわる楽しさ、墓の素晴らしさに目覚め、お墓のプロの証「お墓ディレクター2級試験」第1回試験に合格、その翌年初めての「お墓ディレクター1級試験」にも一発合格し、但馬で唯一の「お墓ディレクター1級を取得する石材店」となる。
本人は兵庫県でも指折りの「お墓好き」を自任するが、その大好きな墓石について、困っている、悩んでいる人が多いことに気づき、墓石についての疑問・質問に答えるため「お墓Q&A」をブログにて執筆中。
1000記事を目指している。