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    【豊岡市営霊苑】狭い墓地を広く使う裏技

    豊岡市営霊苑の情報を発信しています。

    豊岡市営西霊苑のお墓の区画。その中に通常このように外柵という石を設置します。外柵石はお墓の基礎部分を守る役目とお墓の全体を明示する役目があります。

    ただ、この外柵石を設置すると、デッドスペース(使えない部分)ができて、それでなくても狭い市営霊苑の区画がより狭くなってしまいます。

    この赤線の部分のように、石の幅の分、狭くなりますね。

    大した面積ではない、と思われるかもしれませんが、意外とばかにできません。
    横幅全体が2000ミリ(2m)のうち、上の写真は120ミリの石が左右両方に設置されているので、240ミリがデッドスペースとなります。

    全体の10%以上が使えない部分となるのです。

    前後の長さは3000ミリ(3m)あるので、さほど窮屈には感じませんが、左右の横幅は切実な問題です。

    お墓の本体だけなら、さほどの不便を感じませんが、戒名碑(副碑)を設置する場合、物置台とか最近ではイスや座るものを設置したりします。塔婆立ても必要な場合もあります。どうしてもロウソクの火から線香に火を移したいという場合、ロウソク立てがいります。
    さらに、わずかでもご先祖様のお墓を設置したいという場合もありますし、お地蔵様も付けたいとか、灯ろうを一基のみでも、となるとだんだん狭くなります。

    こういったいくつかのお墓の部材を設置するとなると、このわずかなスペースもほんとにばかになりません。

    目次

    狭いお墓を広く使う工夫

    そこで今回、墓地全体を有効利用するため、このような構造の墓地にしました。

    墓地内全体を石張施工し、墓地内部をフラット化。つまり平らに設計しました。その上で、、、

    本来なら、デッドスペースとなってしまう、外柵石の上に戒名碑(副碑)を設置しました。ほんとにわずかですが、こうすることで、墓地内部が広く使えます。赤い線の部分が本来外柵として、デッドスペースになる部分です。

    それを黒の線の分だけ外に戒名碑(副碑)を外に出しました。その分墓地内部が広く使えます。

    向かって左側には、物置台を設置しました。元々山の上のお墓に設置してあった物置台です。可能なら市営霊苑に設置したいなということで、こちらに設置しました。

    黒線の分だけ、外柵石の上にのっています。 さらに、張石の上に設置することで、接着剤を使用出来て、よりしっかりと施工できました。

    このお墓は12号3重台という最近では見かけない大きなお墓でした。それをこの横幅2メートルの市営霊苑に設置するのは本当なら避けるべきでした。

    ただ、亡くなったお父様が作られたお墓です。できれば残したいというご要望でした。

    そして、私にとっても、自分で加工したお墓だったので、思い入れも多く、残したいお墓でした。

    そこでいろいろ思案し、考えて、上のようなお墓にしたのです。

    「信頼棺®」構造でよりコンパクトに

    費用は増えてしましましたが、【信頼棺】構造のお墓に変更したため、お墓本体の設置面積は小さくなり、コンパクトなお墓のスペース(設置面積)となりました。

    元々あった芝台の4つ石で設置したら、もう少し敷地面積が広くなって、窮屈なお墓になったはずです。さらに12号というお墓であるので、背の高さも高かったのですが、信頼棺構造に変更して、背も低くできました。これで、市営霊苑の高さ制限もクリアできました。

    入口を広く見せることで開放感を

    元々角墓前灯ろうが一対(左右2基)あったんですが、それをあきらめたことで、お墓の入り口が広くなりました。ただ、それだけでは普通の墓地なので、手前のスペースをもっと解放感を持たせるため、通し階段としました。

    つまり、左右全体どこからでも上がれる階段としたことで、上がりやすいイメージの階段となりました。

    灯ろうをあきらめたことで可能となったデザインです。

    化粧砂利対策も

    隣の墓地との境界部分、土のような茶色のものが挟まっているのが見えると思います。

    これは「固まる土」という防草のための舗装材です。実際に草が生えないようにお墓に敷くものです。

    これをなぜ設置したのかというと、右側、左側、後ろとそれぞれ周りのお墓は化粧砂利が入っています。この化粧砂利は板石張り施工に化粧砂利が入り込むと滑ったりして、非常に危険なのです。

    強い雨、台風、動物が悪さしてなどの理由で、隣の化粧砂利が入り込むことはよくあるのですね。こういう場合、周囲のお墓より多少高くすれば、解消できる問題なのですが、今回、高さ制限があってできませんでした。ですから、そのこぼれた化粧砂利を受けるためのポケット部分として、これを設置しました。多少でもここに化粧砂利が落ち込めば、中の石張部分に入り込むことを防げるかも、という配慮です。

    本来なら、ある程度深い方が砂利も入りやすくなっていいのですが、深いと落ち葉などの掃除が逆に大変になる、ということで、浅めに設計しました。メンテナンスも配慮したわけです。

    滑り止め対策も

    赤線で囲った部分は滑り止め加工をほどこしております。

    通常の石表面を加工する滑り止め加工は滑り止め性能は高いのですが、それと同時に汚れも付着しやすいのです。それが気になっていて、新しく汚れが付着しずらい滑り止め加工を施しました。全く滑らないわけではないですが、雨の日、雪の日のお墓参りでもある程度のすべり止め性能があると思います。

    もちろん、完璧ではないので十分注意してお参りしていただきたいです。

    必要十分なお墓となったと思います。これ以外で必要だと思えるものは、階段の上がり降りに支えとなる【手すり】が左右に設置出来れば、ほぼ完ぺきではないかなと思いますが、そこまでのご提案はしておりません。後日、必要となれば設置は可能だからですね。

    まとめ

    現状、市営西霊苑で考えられるベストなお墓を設置させていただいたつもりです。お墓の引っ越しというだけで、この工事費用って高くない? と思われるかもしれませんが、それに余りあるいくつかの提案をして、素晴らしいお墓を建てることができたと自負しております。

    ただ、山の上のお墓をここに移すだけ、という工事もできました。

    でもそれでは、おそらくお墓参りがしにくく、不便なお墓となり、お墓参りの回数が減ってしまう可能性もあります。

    せっかく、お墓参りしづらいお墓をお参りしやすくするためにお墓を引っ越ししたのに、それが原因でお墓参りしなくなったのでは、意味がありません。

    たくさんお墓参りできるように、メンテナンスもお手軽にできるように、お父様の想いがつながるように、
    そういったお墓ができた、と思います。

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    この記事を書いた人

    兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー。兵庫県北部での唯一の「お墓ディレクター1級」取得。供養のプロ、墓地管理士。「お墓」に関する記事を1500以上執筆中。現在お墓に関する記事を365日毎日更新継続中。(一日怪しい日があるが。。。)地震に強いお墓と雨漏りしないお墓を建てています。

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