【豊岡東霊苑情報】〇〇をしないと大変なことに
豊岡東霊苑で、お墓の基礎のコンクリート施工しました。
こんな感じなんですが、隅の方に妙な穴が開いておりますね。
これは、水(主に雨水)をお墓の外に排出するための穴なんですね。
どういうことか?
つまり、この豊岡東霊苑、とても水はけが悪いです。通常の下に水が抜けるための水抜き穴を付けても、水が抜けないのです。だから、前後左右に水が少しずつ抜けるように、たくさんの水抜き穴を設置しました。
このように、豊岡東霊苑は不用意にお墓を建てても、墓地内の排水で後悔することがあります。水の影響を十分考慮してお墓を建てる必要があります。
地盤改良の影響か、それとももともとそういう土地柄なのかわかりませんが、【水はけが悪い】のです。いかに雨水、雪、雪解けの水などをうまく排水するかをよく考えて建てないと、お墓がずっと水浸し状態のままになってしまいます。
ちなみに、これは近くの区画のお墓。まだお墓は建っていませんが、外柵石(お墓の境界の石)のみのお墓です。
普通に地面から抜けるだろうと、何もせず、草が生えないように防草シートを敷いて、その上に砕石を撒いてありますが、完全に水没しております。下(地面)は土なので、水が抜けるはずなんですが、ほとんど抜けずに防草シートと砕石が水に浸った状態です。
普通の水抜き方法では、水が抜けないのです。
そこで、考えたのは、下に水を抜くのではなく、横に抜く方法。これはオリジナルではなく、いつもお世話になっている松本石材店さんにヒントを頂いて、考えました。
このように、普通のお墓はコンクリートに空けた排水口から下(地中)に水が抜けるはずです。ところが、抜けないお墓は。。。
雨水が地中に浸透していかないので、フン詰まりのようになって、抜ける場所が他になければ、お墓の内部に雨水が溜まり続けます。そして、お墓本体も水に浸した状態が長く続くのです。お墓の石、みかげ石(花崗岩)は長時間、水に浸かった状態が続くと、悪影響を及ぼします。長時間水に浸かった状態が続くと水分が抜けにくくなって、黒く変色してしまうのです。お墓の石は水が早く抜ける、抜けやすくなっている状態がベストなのです。
そこで、下に抜けないなら、横に抜こうと考えました。
延石のすぐ横に半円形の穴を空けて、その部分から延石の下のモルタルにすき間を開けておく。多少強度が落ちるのかもしれないですが、これなら、水が外に排出されるはずです。
ただ、周囲にお墓が建ってしまったら、あまり排出を期待できないので、メインは正面の通路側からしっかりと排出できるように作りました。
これで、水??対策は大丈夫でしょう。
豊岡東霊苑、及び水はけの悪い墓地での雨水対策をした基礎施工方法です。
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