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    お墓の下の地震対策

    これまで地震対策についての取り組みを書いてきましたが、その全体を底上げできる手法がこれです。

    おおきた石材店 代表 大北和彦

    〇 お墓ディレクター1級
    〇 墓地管理士
    〇 石材施工技能士1級
    〇 技能顕功賞
    〇 一般社団法人日本石材産業協会正会員

    おおきた石材店

    昭和の初めより三代続く、兵庫県豊岡市の小さな石材店。震度7の地震でも倒れなかった「地震に強いお墓」と特許技術「雨漏りしないお墓、信頼棺」の正規代理店。百年後に残るお墓を作っています。

    関根石材店 | 福島県須賀川市のお...

    地震対策としては、最も最先端を行く、福島県須賀川市の関根石材店さん。
    その関根石材店、店主の関根哲也さんが開発した、お墓の地盤改良方法。

    その名も「関根石材店式トップベース工法」

    私も使わせていただいています。関根石材店式トップベース工法。

    もともとトップベース工法は土木工事、建築工事の地盤改良手法なんですが、地震対策にも効果があるということです。地震の振動をこのコマが受けて、自転することにより、地震の揺れを吸収してくれることで、上のコンクリ―ト及びその上のお墓に伝える地震の揺れが大きく減衰することが出来る工法です。


    トップベース工法(マイコマサービス)
    http://www.mykoma-service.com/top.php?cID=2

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    この「トップベース工法」をお墓に利用できないか? という流れが昔、石材業界にもありました。当時私も興味あったのですが、とても施工が難しく、業界でも使う方がほとんどいなかったように思います。

    それを地道に、トライ&エラーを繰り返し、改良の上に改良を加え、やっとお墓の地盤改良手法とお墓の地震対策の両方を兼ね備えた、工法として確立されたのが、この福島県須賀川市の関根石材店の代表、関根哲也さんです。

    この関根さんの開発したお墓のトップベース工法を採用させていただいています。

    目次

    トップベース独楽施工写真

    トップベース工法の工事の風景を撮影した画像。

    このような狭い区画の墓地も穴掘りをしなくてはいけないのですが、機械が使えない場所は大変です。特に、但馬地方も古いお墓は基礎コンクリートがないので、穴掘りがとても神経を使います。

    この程度の深さに穴を掘ります。隣りや後ろの墓地を見てください。下は完全な土ですし、基礎もコンクリートではなく、石を転圧して代替えして基礎に使っていますので、いつ崩れて来るか分からないので、出来るだけ早く、工事を進めていきます。

    だいたい深さの目安としては、コンクリート天場よりも700ミリから750ミリが基準となります。最低でもその程度は穴を掘らないと、トップベース工法になりません。

    最初は40ミリ~0ミリの砕石を少しずつ埋めていき、転圧していきます。しっかりと転圧しないとこの上に乗る独楽がズレてしまっては、意味がないので、十分の圧力をかけていきます。

    こちらが、独楽になります。直径が330ミリあり、高さが300ミリ程度あります。コンクリート製です。下面の先だけプラスティック製の先端が付いています。強化プラスティックなので、簡単には変形しませんが、ランマ等で転圧したら、折れてしまうことも。

    このように、独楽同士の外周部分を当てるようなイメージで高さ、角度、水平を決めて、設置し、隙間に下に敷いたものと同じ砕石を充填していきます。強力に詰めておかないと、独楽が傾いてしまいます。

    このように、独楽が沈まない状態まで砕石を詰めることが出来れば、最後にランマーで上からしっかりと転圧をかけます。これで、独楽の高さが10ミリ以内に揃うことが出来れば、完成です。

    墓地全域に独楽を設置出来れば、ベストなのですが、予算の関係で、このように墓地の一部、または重量物が乗る部分のみ、独楽を設置することもあります。

    この上にコンクリートの基礎を設置出来れば完成となりますが、独楽自体を固定してしまっては、意味がありません。なので、コンクリートで固定しないように、工夫も必要です。このあたりを経験の上に改良を加えられた手法を確立された関根さんに感謝しかありません。

    トップベース工法の特徴

    トップベース工法には、以下のような極めて有利なメリットがあります。

    1 極めて軟弱な地盤でも、上載荷重を安全に支えます。
    2 沈下量を制御し不動沈下を防止します。
    3 吸振・防震効果により、耐震性も期待できます。
    4 施工が簡単で、特別な機械を必要としません。
    5 建屋内での施工も可能です。
    6 杭基礎に比べ経済的です。

    トップベース工法の理論は、京都大学の研究機関で、7年余にわたって実験が繰り返されました。そして平成2年に、財団法人土木研究センターによって2年余の調査・研究の結果、「トップベース工法設計施工マニュアル(コマ型コンクリートブロック基礎工法)」が発刊されました。

    トップベース工法は
    トップベース独楽本体の特殊な形状とその間に詰めた砕石が力の集中を防ぎ、荷重を分散するため、トップベースの軸脚の部分とその周囲の地盤の間に摩擦抵抗が働き、軸脚部周辺地盤の側方変形を拘束し、支持力も向上し、沈下抑制に効果を発揮します。

    なので、連結独楽はあまり効果がないのでは、と個人的には感じております。(土木現場では使われているようですが。。。)

    そして、何より、東日本大震災でほとんどのお墓が倒れた墓地で、関根石材店が建てたトップベース工法のお墓のみ、倒壊から免れたという事実が何よりも証明してくれています。

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    この記事を書いた人

    兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー。兵庫県北部での唯一の「お墓ディレクター1級」取得。供養のプロ、墓地管理士。「お墓」に関する記事を1500以上執筆中。現在お墓に関する記事を365日毎日更新継続中。(一日怪しい日があるが。。。)地震に強いお墓と雨漏りしないお墓を建てています。

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