庵治石は充分にある
「庵治石。。。ああ、以前採れてた石ですが、
今はもう採掘してませんね。」
「日本の石は、いろいろ問題があって、
お墓の石を取ってるところ、ほとんどないと思いますよ」
そんな声をどこかで聞きました。
全く素人のような人が、素人にお墓の石を売っている図。
そのような、嘘の塊(かたまり)に異議を静かに唱える文章に出会いました。
庵治石の価値、という正面から特集を組まれた月刊石材3月号
※ 月刊石材購読のお申し込みはこちらへ→→「いしぶみ」
その、巻頭特集の最初の記事が
「庵治石は充分にある」という文章。
庵治石の採掘される丁場(採掘場)は4つあるのですが、
その中で一番大きく古い大丁場の第17代目の地主である
㈱オオクボエンタープライズの代表取締役の大久保一彦さんの文章。
その文章は、決して過激ではなく、静かに、それでも断固として
庵治石はまだまだたくさんあるし、たくさん採掘できます、という
意思表示でした。
庵治石は採掘しにくい石で、100採掘したうち、庵治石のお墓になるのは
たった3でしかない。
このように供給量がすくないので、全国に万遍なく流通できるわけではく、
長く、継続して、庵治石を使ってくれる石材店に優先的に供給するのは、
しかたない、のではないでしょうか?
でも、それを逆手にとって、
「庵治石はもう採れないですよ」と
無知であっても、言ってしまうのは、
「あの石材店はもうつぶれて、ないですよ」
と言われるのと同じではないのか、
そして、
「庵治石はもうない」と断言してしまうような店、人から
お墓を買うべきではない。
「国産最高級」と呼ばれる庵治石が今、採れているか、採れていないか
を把握できていないようなところを信用できますか?」
全く、そうだと思いませんか?
庵治石は、今日もしっかりと、採掘されています。
明日も、明後日も、採掘され続けます。
少なくとも、私たちが年老いて、この世に別れを告げても
毎日、毎日、次の若い世代が採掘され続ける石です。
まだまだ他にもたくさん、庵治石の情熱と矜持をたくさん含んだ
いい文章でした。
庵治石、たくさんの職人と石材店とのチームワークによって
作られ続ける日本、いや世界最高のお墓ですね。
他にも
沢山の石が日本の各地で採掘されています。
あなたの近くでも、いい石が採れているかもしれません。