お墓そうじ、意外とコツがいります。
但馬、豊岡のお墓のプロ、大北です。
お墓掃除はまず大きく分けて、
① 墓地内の草取り、潅木の剪定などのいわゆる
【除草作業】と
② 墓石の清掃、そうじの
【石材清掃作業】に分けられます。
今回、年季の入った玄武岩系の石の掃除をします。
このようにかなりコケ、汚れが付着しています。
また、長年風雨に晒されて、表面が風化しています。
今回は、一番簡単な清掃作業、
【簡易清掃作業】をします。
使うのは、このふたつと
後は水ですね。
水はたっぷり使わないときれいになりません。
黄色い方は「スクレーバー」と言います。
汚れなどをかきとる道具です。
木の柄の方は「水あか取り」に使う道具。
正面はまだ光沢が残っているので、
この2つの道具と水でかなり美しくなりました。
これは裏面。
水あか、コケがしっかり付いています。
スクレーバーでこすり出すとずいぶん落ちました。
ある程度はきれいになります。
光沢が残っている、と言う条件で。
問題は、光沢が落ちてしまっている場合。
上の写真、上の面はずいぶん汚れていますね。
スクレーバーでまず、こすってみます。
これも角度、表面の状態を確認しながら
こすっていきます。
はい、このとおり。
ずいぶんゼニゴケが付着しております。
その後、
この水あか取りをするんですが、
光沢が落ちていて、表面がガタガタ。
水あかが十分落ちません。
はい、このとおり。
光沢が上の面は完全に落ちてしまっています。
雨、雪、直射日光と様々な自然現象で
すっかりボロボロになってしまってます。
垂直の面と比べると一目瞭然。
同じ時期に磨いたはずですが、
ずいぶん違ってきてしまってます。
石自体も花崗岩よりも柔らかい、と言うこともあり、
風化がずいぶん進んでいます。
今、お墓の石に使われてる石は花崗岩が多いです。
花崗岩は多少、風化に強いですが、
それでも永久と言うわけではないですね。
20年30年経つと花崗岩でも光沢が落ちる石があります。
お墓掃除は大量の水、
あるいは、雨上がりがベストタイミングです。
○お墓掃除はこちら。 →→→ 【簡易清掃作業】