石材店のドレスコードへ
おはようございます。
兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザ―、おおきた石材店です。
私の地元豊岡市はやっと市会議員選挙が昨日終わって、静かな月曜日を迎えております。
ところで、石材業界ってクレームが極めて多いという業界、って知ってました?
消費生活センターなどへのクレーム件数を比較すると、近い業界の「葬儀」「仏壇」と比較しても、かなり多い数のクレームが届いているそうなのです。このクレームへの対策として石材業界の最大組織、「一般社団法人日本石材産業協会」(略して石産協)では大きな一歩を踏み出しました。
お墓という高価なものを販売する業者なら、最低限、この程度のことはやってくれよ、というルール、「墓石工事契約等ガイドライン」というものを作成しました。
偉そうなことを書いておりますが、このガイドラインは作ったのは私ではなく別のチームの方々なのですが、運営、告知等の責任者を私が仰せつかっております。(正確には私が委員長を務める「顧客満足推進委員会」という委員会が、ですが。。。)
このことを少しずつ告知しようと思っているんですが、まずは石産協内部向けに文章を書きました。
その名も「石材店のドレスコート」へ
この文章を読んでいただけたらなんとなく分かっていただけると思います。業界向けの文章なので、少し難解、わかりにくい部分もありますが、そのまま掲載します。
顧客満足推進(CS)委員会の大北と申します。
突然ですが、結婚式に作業服で参加されたことのある人、いらっしゃいますか?
ほとんどいらっしゃらないと思います。とても勇気のいる行為だと思われます。
暗黙の了解で「結婚式は礼服で参加」「最低でもスーツネクタイ着用」というのは大人の常
識ですよね。
パーティ―に招待されて、案内状に「失礼ですが、当日はユニークな仮装にて参加ください」
と書かれているのに、スーツネクタイで参加するのも憚(はばから)れます。間違いなく場
の雰囲気から“浮く”からです。こういうのをドレスコードと言います。
お墓を建てる私たちの石材業界は、規制もほぼないし、国家資格も必要ではありません。で
すから、昔からそれぞれ各地の石屋さんが思い思いのお墓を作って建てていました。それは
それで地域性が強いという本当に素晴らしい文化の一つだと思います。
ですが、中には自由なのをいいことにかなり外れた方法でお墓を建てる仕事をされている
業者さんがいらっしゃるのも確かなのです。
消費生活センターや石産協のお墓なんでも相談ダイヤルなどにたくさんのクレームの電話
が寄せられるのはそういった業者さんが原因です。
そこで、私たち石産協は消費者目線に立って消費者が安心して墓石工事を発注できるよう
に「最低限、これだけは守ろうよ」というルールを作成しました。
それが「墓石工事契約等ガイドライン」というものです。
見ていただければわかりますが、最低限のルールです。石産協加盟の業者さんならほとんど
の方が実施されていることばかりです。このルールが30項目ありますが、その90%をク
リアされてる石材店には「ガイドライン遵守事業者」として、ホームページに会社名を表記
させていただこうと考えています。
まずは石産協加盟の墓石部会に登録されている墓石小売店900社すべてにガイドライン
遵守事業者として登録していただき、ゆくゆくは石産協加盟の条件、となるまで進めたい。
最終的には、石産協以外にも広め、日本全国の石材店の「ドレスコード」としたいと考えて
います。
「え、あの石材店、墓石工事のガイドラインも守れないの? そんな業者やめようよ、何が
あるかわからないし。。。」そんな時代がきたら素晴らしいと思いませんか?
詳細な中身は今回は省略しますが、すべてどんな石材店でも守れるレベルの簡単なルールです。私のような小さな石材店でも守ることができるのですから。それにまだ始まったばかりなので、数も多くありません。石産協会員以外の石材店さんはまだ登録することもできません。(ごめんなさい)
でも、もしご興味のある石材店さんがいらっしゃったら、私たちと一緒に始めてみませんか?
石産協加盟石材店さんでまだご存知ない石材店さんがいらっしゃったら、事務局へお問合せ下さい。
それから、お墓を建てたいと考えるみなさん、一度この「ガイドライン」があることを思いだしてください。石材店選びの際の指針となると思います。