外柵の中の構造を大公開～地震に強いお墓
「お墓工事」で最も大事にしているのは、基礎部分。一番下の石のことです。ここはお墓の全てを支えています。ここを手を抜いては、お墓全体の寿命に影響します。つまり、お墓工事で最も時間と慎重さを必要とする部分です。
◇兵庫県豊岡市のお墓のアドバイザー大北和彦です
兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店です。
☑ 兵庫県北部で唯一の「お墓ディレクター１級」
☑ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」正規代理店
☑ （一社）日本石材産業協会常任理事
おおきた石材店はお墓のことを全く知らない人にも、お墓を建てる時に大事なことをわかりやすくお伝えすることを第一に考えて情報発信しています。
お墓の一番外の基礎部分になる外柵石を設置しています。一つの石に左右の固定金具がそれぞれ2個×左右で4個。基礎と固定する固定金具が2個の合計6個の金具を設置します。
このような強固なステンレス製の固定金具をそれぞれ穴を開けて、設置していきます。どうしてステンレス製かというと、「錆びない」から。お墓は常に直射日光、雨、風、雪、場合によっては潮風にもあたる非常に厳しい環境下に置かれて、100年の年月、耐えなくてはいけません。
それぞれの石には、下の面に耐震ボルトが装着しているので、ミリ単位でずれないように穴を開け、そこに設置する、という手間も必要。石同士は専用接着剤でも固定するので、施工の手間は以前から見たら、数倍の大変さ。
こういった感じで石の裏側に地震等によって左右にずれる動きを抑えるため、ステンレス製のボルトを埋め込んでいます。これがすっぽりとハマる穴を基礎コンクリートに開けないといけないので、ミリ単位の調整が大事になります。ズレると石が決まった場所に設置できなくなるのです。
一個一個、確実に固定しながら、お墓の一番下の石を設置していきます。
とりあえず、お墓本体が乗る部分の外柵石が設置完了。接着剤を使用しているので、雨の日は工事できません。必ず晴れた日、もしくは曇りで雨や雪が降っていない日でないと、施工不良となります。
冬のこの時期はほんとに晴れる日が少なく、最悪テントを張って施工しようかと思いましたが、テントを設置すると、クレーン作業が出来ません。というわけで、冬はほんとに時間がかかってしまいます。
一日かかって外柵石が設置し終わりました。全部で16組の固定金具を設置。でも、これで終わりではありません。
翌日、この中にお墓本体が直接乗る「基礎石」を設置。
基礎石を設置しました。分かりますかね。
このようになっています。
基礎石も外柵石と同様に一つの石に6個ずつ固定金具を設置。合計で16個の固定金具を取り付けております。左右は少し余裕があるのですが、前後はかなりギリギリ。何とか金具が設置出来ました。
ちなみに、基礎石と外柵石の間の石は「支え石」と言って、両方を支えることによってお墓全体をさらに強固に支えます。
このように、前と後ろだけではなく、左右にも設置します。ちなみに、この後、板石を設置するのですが、この支え石がその下地も兼務しております。
向かって右側も設置して。。。
完成しました。
このまま続きをできればいいのですが、明日は雨予報。しばらく雨が続きそうです。。。この続きは雨が上がった後に。（ほんとに雨が多いよね。雪よりもまだましですが。。。）
