「凄すぎるデザイン墓」ついにお墓に
おおきた石材店の店頭に展示していた私の大好きなデザイン墓がついに、お墓になります。
◇兵庫県豊岡市のお墓のアドバイザー大北和彦です
兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店です。
☑ 兵庫県北部で唯一の「お墓ディレクター1級」
☑ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」正規代理店
☑ (一社)日本石材産業協会常任理事
☑ 顧客満足推進委員会委員長
おおきた石材店はお墓のことを全く知らない人にも、お墓を建てる時に大事なことをわかりやすくお伝えすることを第一に考えて情報発信しています。
インターロック社のオリジナルデザイン墓。「大樹Ⅰ」というデザイン墓です。
他にはない、とても大きな魅力を備えたデザイン墓です。このお墓に一目ぼれした、その魅力について、ご説明いたします。
北欧からやってきた銘石
大変たくさんのデザインの中で私が最も好きなデザインでもある「大樹Ⅰ」。それは北欧、スウェーデンの石。ブラウン系で、派手ではないですが、存在感のある「ムーミン」の世界観にピッタリな銘石「バーハス」で作ったデザイン墓。
(ムーミンはフィンランドの作家、トーベヤンソンですが、スウェーデンが舞台との説もあります)
どうしてこの石なのかは後ほど説明しますが、この石には、他の石に代替えできない価値があります。
まずはこのデザインからご説明します。
永遠の命題「角のないお墓」
このデザインは、とがった角がないんですよね。尖った角がないお墓って、実は希少なのです。石とは尖っているというイメージが付きまといます。実際、石を割ったりしたら鋭利な部分が必ず出てくるものです。そんな石から鋭利な部分がなくなれば、どうなるか??
この命題は私の中で長い間、大きな問い、でした。それの一つの答えがこのデザイン墓です。
現在はデザイン墓は非常に増えてきて、探せばあるのかも、しれませんが、このデザイン墓を始めて見た瞬間、驚天動地でした。私の求めてきた「角のないデザイン」が見事に達成されています。
「角がない」というだけにこだわると、デザインは、おそらく破綻します。どうしても破綻します。
ところがこのデザイン墓はデザイン的にも完璧なんです。
プロフェッショナルなデザイン
頭の部分。どうしてもここに角が出来てしまいます。でもそれを見事にデザイン的に収めてしまっています。しかもカッコいい。カッコいいがないとどんな素晴らしいデザインでも飽きてしまいます。
でもこのデザイン墓が「カッコいい」で統一されているんです。素晴らしいデザインです。
特に好きなのが、この左側の側面の曲面を利用した仕上がり。左右の非対称の形は「アシンメトリー 」と呼ぶのですが、これはデザイン的に非常に高度なものです。
デザインは基本、左右対称、「シンメトリ―」が基本です。その王道をあえて外れて、非対称にするには多くの経験に裏打ちされた高度なテクニックが必要なのです。
まさしく「プロフェッショナルなデザイナーによるデザイン」であります。
上から見たら分かりますが、見事に左右(写真では上下)が違います。しかも卵型ならありがちですが、このように、特殊なフックのような内側曲面が右側(写真では上型)にあります。これは実はすごく難しいデザインだと思います。それを完璧に成り立たせています。
上から見た内側曲面、最初は大きな曲面になっているんですが、下に向かってその局面が段々収束していき、と同時に左に流れていき、左の下あたりで収束しています。これはただ漠然とデザインされているわけではなく、お墓には必ず文字を彫刻するもの、という前提の上に正面の中央付近から左側にかけて、文字彫刻しやすいように、広く平面を取っているわけです。
さらに、正面の上の方を見てください。
左右が少し盛り上がった山のようになっています。山岳を思わせるてっぺん付近ですが、ちょうど先ほどの内側曲面あたりが低くなっています。ちょうど山と山の間の谷を思わせますが、これはまさに、山に降った雨が山を下り、谷に流れ込んで、川を伝って、下の方に流れ落ちるように、自然の様子をそのまま、デザインに取り入れているのです。。。。
すげー!!!!
すごくないですか。このデザイン。
右側の内側曲面の更に右側はこのように、意匠を施されています。これは、のみのつつき仕上げと言って、のみ跡を残す仕上げですが上の方が粗目(間隔を広めに)下に行くほど細かく(密集させて)仕上げています。
石で樹木をデザインする
このお墓の名前は「大樹」つまり、巨大な樹木という名称です。つまり樹木の特性としての表面のガタガタ感をこののみ跡で表現しているのです。
巨大な自然の様子全体を巨木の中で表現する、というデザインでしかなしえない架空の世界をこのお墓で表現しているのです。まさしく「ビックネイチャー」!!
更に、下の台石も同じようにつつき仕上げを上の曲面に施してあります。全体的に「樹木」を意識したこの仕上げがトータルで「巨大な樹木の中で自然の流れを表現」できています。
正面、手前、花立石も同様の仕上げになっています。
花が供えてある石が左右にあり、真ん中にカロート(お骨が納められる部分)の蓋の役割を兼ねる水鉢石と一体になって一つの樹木の一部に見えるように見事な加工とデザインが施されています。
両側には非常に細かく加工が施してあり、下に行くほど、細かく叩いて加工してあるデザインです。
手前の香炉石も同様に左右側面をたたき仕上げで加工してあり、こちらも石でありながら、樹木の一部というデザインで統一されています。
こうやって、説明すると、ほんとに樹木に見えてきませんか??
専用墓石材「北欧の石」バーハス
石の産地はヨーロッパからやってきた北欧の銘石、「バーハス」という石です。
ヨーロッパでもお墓の石はおそらくたくさん採掘されると思いますが、日本までやってくる石というのは数が少なく、更に北欧となれば、非常に希少な数です。その中でこのデザイン、「大樹」というデザインにふさわしい石はおそらくこの石しかありません。
石独特の少し冷たいイメージを払しょくするため、ブラウンという暖色系の石です。しかもこの色は樹木をイメージすることもできる数少ない石。
このバーハスという石は他の石材商社ではあまり聞いたことがない石で、しかもインターロック社でもあまり使われていないようです。私の知る限りこの大樹Ⅰというデザイン墓でしか、知りません。
つまり、「大樹Ⅰ 専用墓石材」と呼んでもいいくらいの石。
まさに「シャー専用モビルスーツ」に匹敵するほどの価値を持つ石です。(意味が分からない人はスルーしてくださいね。。。)
「お墓」ならではの醍醐味
これほどの価値のある、魅力的なデザイン墓、他にありますか?
なかなかないんですよね。それほど価値あるデザイン墓。建てることが出来る人は幸せですよね。
こういったことは「永代供養墓」とか「樹木葬」では無理なんですよね。
今回のお墓はいろいろ制約があって、「地震に強いお墓」と「信頼棺®」ではありません。
でも、精一杯の素晴らしいお墓にさせていただきます。
このデザイン墓をご指名いただき、ありがとうございました。