避けられる「和型のお墓」5選!
30度を超える暑い夏、こう暑いとお墓の石を触るのは危険ですよ。特に黒系のお墓。お墓参りの時は気を付けましょう。
和型のお墓が田舎にはまだまだ多いのですが、都会の霊園などに行くと、最近は和型のお墓ってあまり見なくなりましたね。相対的に「和型のお墓」は避けられる傾向にあるようです。
ではどうして、和型のお墓が避けられるのか? その理由が5つあります。詳しく説明していきます。
◇兵庫県豊岡市のお墓のアドバイザー大北和彦です
兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店です。
☑ 兵庫県北部で唯一の「お墓ディレクター1級」
☑ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」正規代理店
☑ (一社)日本石材産業協会常任理事
☑ 顧客満足推進委員会委員長
おおきた石材店はお墓のことを全く知らない人にも、お墓を建てる時に大事なことをわかりやすくお伝えすることを第一に考えて情報発信しています。
和型のお墓の弱点その①~背が高い
日本らしいお墓だとは思いますが、実は意外な弱点があります。
それは、「背が高いこと」
「地面に設置している面積 : 背の高さ」で大体の重心とか、安定感がわかるのですが、背が高い和型のお墓は重心も当然高く、安定感が悪いので、地震などの強い力に影響されやすいです。
地震だけではなく、例えば、倒木などで強い力を受けると簡単に倒れてしまいます。
樹木の伐採などで樹を切り出した時、お墓に当たって割れてしまったり、倒れてしまうことってたまにありますが、背の高い和型のお墓ほど、そうなりやすいですね。
和型のお墓の弱点その②~体積が多い(割高)
洋墓は実は石の量が少なくても、さほど見劣りしません。なぜなら、「背の高さが比較対象になりずらい」から。いろいろな形、デザインがあり、基準のサイズが成立しずらいので。
デザインのお墓をよく見ていただければわかりますが、横幅、竿石の高さ、など様々な微妙なサイズの違いで正面から見たデザイン、大きさは異なります。また、それが同じでも、厚み(奥行)を薄くすることで、思いのほか、体積は小さくできます。
横型、縦型、縦に長いタイプ、横に幅広のタイプ、背が低いタイプもデザインで全く気にならないお墓になります。初めて見た形なので、そういうモノだ、と感じてしまうのです。
逆に、和型のお墓はすべてサイズが決まっています。同じサイズです。その同じサイズが全体的に大きくなったり、小さくなったりするだけです。つまり、画像の拡大、縮小と同じで、そのサイズで大体の体積が決まり、石の値段が決まるのです。
ですから、小さな和型のお墓は小さくて、安く見られやすく、大きくてどっしりしたお墓は、高級にみられやすいです。事実それはある程度、当てはまります。
和型のお墓の弱点その③~背が高いので掃除が大変
実はこういった声を時々聞きます。掃除が大変なので、背の低いお墓にしたいという声も時々聞きます。事実、背の高いお墓は掃除が大変です。お墓の石はとても滑りやすいので、お墓の石の上に登って掃除、というのもとても危険が伴います。絶対にやめてください。
また、お墓の石に乗ること自体、罪悪感がありますよね。でも、背の高いお墓はそうしないとてっぺんなど掃除できません。脚立をもってそうじしますか? 脚立を持ち込むのも大変だし、墓地内は狭いので、とても危険ですよね。それも避けた方がいいと思います。
和型のお墓の弱点その④~墓石の重量バランス
上の写真のお墓。後ろに傾いていますよね。
どちらかというと後ろに重心があることと、多分後ろの方が地盤が軟弱なのが原因で、後ろに傾いてしまっています。この程度で済めばいいのですが、これ以上傾いたら、後ろのお墓に倒れてしまいますよね。
このお墓なら、恐らく1.5トンは越えていますよね。
墓地内の重量バランス、つまり重たいものがどこにあって、そうでない部分との分布はかなり偏ったものとなります。特にお墓のように狭い面積で1トン以上の重量がかかる場合、基礎コンクリートに加わる重量がかなりのものになりますし、少しでも重さのバランスが崩れていると上のお墓のようにどちらかに傾いてしまいます。
普段は全く考えることが必要ないことなのかもしれませんが、弱点①にも影響しますが、大きな力が加わった時は特に重心がズレて、思わぬ力が作用するかもしれません。
和型のお墓の弱点その⑤~均一なデザイン
これは全く私の好みの問題ではあると思いますが、この仕事を始めた頃、感じたことがあります。
「隣のお墓と同じものを建てて」とよく言われました。
?????
私にはその気持ちが全く理解できなかったのを覚えています。
隣と全く同じものを建てて、それで「○○万円も払うんですか?」という疑問。
私なら、「見たことないようなお墓を建ててください」と絶対頼むのに。。。
隣りと同じお墓で、それで何がいいの? 敢えて隣と同じものを頼む心理がわからん。。。
つまり、自分の個性が出しにくいということです。
今は、かなり時代も変わってきて、隣と同じお墓を建てて、とおっしゃる方はほぼいません。
いや、そういう方は私のところには来られないのかもしれませんが。。。
私のように、見たことないようなお墓が建ててほしい、という方には、和型のお墓は厳しいのかもしれません。
まとめ~和型のお墓を避ける時代
さて、いかがでしたでしょうか?
和型のお墓の5つの弱点。こじつけだよ、という方もいらっしゃるかもしれません。
でも、私にとってはどれもこれも、和型のお墓の弱点に他なりません。
特に、①は極めて重大な弱点だと思います。背が高く、細長いという和型のお墓にとって構造上の弱点です。お墓を建てようとお考えの方、これだけは後で後悔しても、しすぎることはないですね。お墓のデザイン、決める前によく検討してみてください。
ただ、おおきた石材店では、それを理由に和型のお墓は建てません、とは言いません。
和型のお墓でも、十分、地震や、倒木の犠牲にならないように、「地震に強いお墓(構造)」を採用しています。ぜひ、一度ご検討ください。和型のお墓でも安心できるお墓を建てます。