その期間では、無理です。。。(^_^;)
但馬、豊岡のお墓のプロ、大北です。
先日、お客様と打ち合わせの時、あったやりとり。
「大北さん、8月2日が法事なんです。
それまでに建ててもらえませんか?」
「。。。はい?。。。来年の8月、ではなくて?。。」
「来月の2日です」
「無理です。
3週間弱ではできません。
申し訳ありませんが、
それは無理な話です。」
と言うやり取りがありました。
お墓は山の上、
お墓サイズは規格外の12号。
古いご先祖のお墓が約15基。
それを全て整理して据え直して、
外柵をしっかり設置して、
樹木の伐採、つつじの伐採×3
それを3週間でしてほしい、と言うご依頼。
常識で考えても無理だ、と
私は考えましたが、
その施主様はできる、
無理すればできるんじゃないか、と
お考えだったようです。
結局、その期日は無理なのは
了承していただけて、
ただ今交渉中なのですが、
お墓を注文してから、出来上がるまでの期間の話をしたいと
思います。
お墓の形、サイズ、レイアウト、文字、家紋、など
全てが決定して、支払い方法も決まって、
では、発注しますよ、と言ってから
お墓の加工はスタートします。
○ 加工する石が日本の石か、外国の石かの違い、
○ 加工するのが国内の加工工場か、外国の工場か、の違い、
がまず大きな選択肢となります。
外国の石は外国の工場の加工、
日本の石は日本の工場の加工
ではないのか?
と石材業界以外の普通の人は考えますが、
① 日本の石→日本の工場の加工(専門の加工工場)
② 日本の石→外国の工場の加工
③ 日本の石→日本の施工店が自分で加工
④ 外国の石→外国の工場の加工
⑤ 外国の石→日本の工場の加工(加工専門工場)
⑥ 外国の石→日本の施工店の自社加工
とこの6つの選択肢があります。
このうち、⑤と⑥は、ほぼない、と考えた方がいいですね。
⑤の場合、無理言って、お願いして、割高でもいい、
と言う条件であれば可能だとは思います。
でも、それでは意味がない。
外国の石でお墓を建てるって言うのは、
費用が安く上がる、と言うのが最大、唯一のメリットだから、
です。
(通常は。。。)
⑥はその石材店の考え方次第ですが、
普通に考えたら、ないですよね。
外国の石を外国で採掘→原石を船で輸送→原石を陸送→加工店で加工→お墓完成。
と言う流れですが、船で輸送、陸送の部分、
原石とは出来上がったお墓より2、3割から5割程度、
体積が増えます。
ので、輸送コストがかさみます。
その上、
お墓は出来上がるまで不具合が分からないことが
結構あるんです。
切ってみたら黒玉、あざ、ナデなどが出てきた。
確かに石って自然からのいただき物ですから、
いろいろな石が出てきます。
工業製品のように均一ではないのです。
出来てから不具合がでてきた時、
交換したくても石がない。
また外国から送ってもらう。
となると、時間とコストはかなり大きくなります。
原石を輸入して自分のところで加工したら、
メリットがあると思って作っていたのが
かつての自社加工できる石材店さんでした。
(うちもかつてはそうでした)
上記のデメリットを考慮しても、
作るメリットが大きかったんです。
それほど国内の石と外国の石の値段に
開きがあったから、なのです。
(当然、外国の石が安くて、日本の石が高い、のですが。。。)
でも、現在、外国の石を自社加工しても
ほぼメリットはありません。
外国の石の値段が上がってきたから。
そのことに対する処方箋(対処方法)を
私は一つ持っていますが、
あえてここでは、それには触れません。
そういった理由で⑥もほとんどない、
と考えた方がいいでしょう。
では残りの選択肢は。。。