Q261~埋葬、埋蔵、収蔵の違いって?


いずれも法律用語としての使い分けの仕方です。

illust3803

 

お墓の唯一の法律、
「墓地、埋葬等に関する法律」略して「墓埋法」とよく呼びますが、昭和23年に制定された非常に古い法律です。ですから今の実情と違うことが常識として基本にあります。

 

「埋葬」とは?

埋葬とは、亡くなった人の遺体を墓地に穴を掘って(いわゆる「墓穴を掘る」というやつですね。。。)その穴に埋める行為、を埋葬といいます。俗に「土葬」といった方がわかりやすいですね。今では、ほとんど行われない行為です。日本では現在、95%以上の火葬率なので、土葬はごくごく限られた地域で、極まれに行われている可能性がある程度の確率です。

どうしてこれほど火葬が増えたか、というと公衆衛生上の理由ですね。ペスト、コレラなどの伝染病の流行を恐れたから、でしょう。それで急速に火葬が増えたのだと思われます。

余談ですが、公営墓地、改葬等を担当する役所や公共団体などの窓口は「公衆衛生」とか「生活環境」などの窓口が多いのはそういったことの名残だと思われます。まあそれと墓地のコンパクト化も同時に可能なので、それが後押しした可能性も高いかと思います。

 

「埋蔵」とは?

これは具体的な何かをはさしません。何かを土中に埋めておくこと、その状態。
埋蔵金とか埋蔵量とかと使いますよね。では、火葬した焼骨をお墓に納める場合は??
正式には「火葬した遺骨の埋蔵」と使います。「(墳墓への)焼骨の埋蔵」が正しい法律の使い方。でも実際は、お墓に関しては「埋蔵」とは「焼骨を墳墓(お墓)へ納めること」と解釈してもいいのではないかと思います。

ちなみに、細かいなと思うかもしれませんが、お墓に遺骨を埋蔵、というのは、お墓の中の土中に埋める、ということはほぼ無理で、お墓の中に安置、が正確だと思います。お墓の中に埋蔵用の土が敷いてある場合がほとんどですが、その中に埋めることはほぼ難しく、ほとんどの場合、土の上に置いてある状態です。

 

「収蔵」とは?

納骨堂などに「遺骨(焼骨)」を安置する行為です。永代供養墓もこれに含まれます。土中に収めるのではなく個別スペースのあるタイプの永代供養墓に納める、なら「収蔵」と表現していいのではないかと、思います。

これは私の個人的なイメージですが、「土」の中、深くに収めてその上に土をかぶせてしっかりと土中深くに埋めてしまうのが「埋葬」。同じく土の上に安置する(ただし、お墓の内部という条件で)というのが「埋蔵」。土は全く関係なく、お墓の代わりになる「納骨堂」(屋内も含む)「永代供養墓」などに遺骨を納める、安置するのが「収蔵」というイメージですね。

いずれも専門用語で、お墓、遺骨などにかかわる言葉ですが、指し示す内容は全く違います。そして、専門家である「石材店」とか「遺骨を扱う業者」さんでもよく知らない人が多いです。この人、ほんとに専門家だろうか?と思ったら、この違いを聞いてみるのもいいかもしれませんよ。

 

 

 
「おおきた石材店」人気記事ベストテン
  信頼棺バナー     ~水びたしにならないお墓~
  友だち追加     ~LINEでお墓の情報発信します~
  問合せボタン2     ~メールにてお問合せください~
 
大北 和彦(おおきた かずひこ)
1966年生まれ。昭和元年頃から続く「大北石材店」3代目。さほどの強い動機もなく始めた石材業だったが、仕事を通じて石にかかわる楽しさ、墓の素晴らしさに目覚め、お墓のプロの証「お墓ディレクター2級試験」第1回試験に合格、その翌年初めての「お墓ディレクター1級試験」にも一発合格し、但馬で唯一の「お墓ディレクター1級を取得する石材店」となる。
本人は兵庫県でも指折りの「お墓好き」を自任するが、その大好きな墓石について、困っている、悩んでいる人が多いことに気づき、墓石についての疑問・質問に答えるため「お墓Q&A」をブログにて執筆中。
1000記事を目指している。