ホームぺージ、リニューアルしました

    お墓の引っ越し~灯ろう編

     

    おはようございます。
    お墓の引っ越し、を主に1月はやっております
    但馬、豊岡のお墓と墓石のプロ、おおきた石材店の大北和彦(stoneman-ohkita)です。

    お墓をあっちからこっちへ移すだけでしょ??

    pose_ayashii_woman (1)
    と、簡単に考えておられる方、
    あなた、そう、あなたですよ。

    大間違い!!

    残念でした。初戦敗退です。
    また来年お越しください。

    まず、灯ろうのお引越しです。
    山の上から持って降りてきたのは、丸墓前灯ろうというもの。

    DSC_0005

    6つのパーツのうち、その第一。
    一番下の地面の上にある石。
    私たちは「地輪の石」などと呼んでいます。
    五輪塔の一番下の石と同じように読んでいますね。

    手前が下、地面と接している部分。
    施工でくっ付いている古いモルタル(セメント+砂+水で練ったもの)
    がしっかり付着しております。
    これをきれいに取り除かなくては施工不良になります。

    DSC_0001

    起こした写真がこれ。

    DSC_0006

    こういった道具でこのモルタルを取り外していきます。
    一番上が「せっとう」
    次が「コンクリートのみ」
    「刃付きの平のみ」

    DSC_0010

    このように、簡単に外れる時もありますが、
    なかなか取れない場合もあります。

    DSC_0027

    ひっくり返して、上の面。
    このように、上に乗っていた首と呼んでいる部材とを固定していた
    ノロ(セメント+水を練ったもの)
    あるいは、
    樹脂ノロ(セメント+セメント接着剤を練ったもの)で
    と呼ばれるものを取り除きます。

    DSC_0031

    ノミで取ったり、叩いて剥離させたりして大きなものは取るのですが、
    その後、
    このスクレーバーという道具で、表面に薄く付着している
    セメント被膜を削り取ります。
    これをしないとまた施工不良です。

    ちなみに、この作業は磨き仕上げしてある石のみです。
    その他の加工の石にはできません。

    こういった上面と下面の接着していた材料をそぎ落とす作業を
    全ての石にしなくてはいけません。

    DSC_0012

    これは、ロウソク台が乗る「火受」という下から3番目の部材。
    このような道具で大きめの接着材料は叩いて落とし、
    その後、
    細かい部材を落とすのは先ほどのスクレーバーでそぎ落とします。

    グラインダ等で削ると早いんですが、磨きの面も一緒に落ちてしまいます。
    なので、この方法で落としております。

    DSC_0035

    こちらは、「火袋」と言って、先ほどの火受の上に乗る下から4番目の部材。

    この上と下の面は石と直接接する部分のみなので、
    見えないのでグラインダでそぎ落とします。

    このように一個一個、汚れと不要なものをそぎ落とす作業。
    灯ろうは1対がおおいので、
    6部材×2組=12部材しなくてはなりません。

    「お墓の引っ越し」と言っても
    意外と、いや、結構大変な作業が必要なのです。

    この記事が気に入ったら
    いいね または フォローしてね!

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!

    この記事を書いた人

    兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー。兵庫県北部での唯一の「お墓ディレクター1級」取得。供養のプロ、墓地管理士。「お墓」に関する記事を1500以上執筆中。現在お墓に関する記事を365日毎日更新継続中。(一日怪しい日があるが。。。)地震に強いお墓と雨漏りしないお墓を建てています。

    目次