ブラストシート体験レポート⑨~新シートでの彫刻
ブラスト体験レポート⑧~の続きです。
両方、彫ってみました。
どちらも6キロで彫刻。
荒彫りレベルしか彫っておりません。
仕上げはしておりません。悪しからず。
こちら、透明な方。
厚み0.65ミリ。
半透明。前回もテスト彫刻しました。
① 養生テープが剥がれる、問題
養生テープが剥がれる、という大きな欠点が改良されておりました。
それでも剥がれそうな部分が多少あります。
剥がれそうになった赤枠の部分。約5個所。
ただ、決定的な部分はありませんでした。
これは、某有名ブラストシートメーカーと同レベルですね。
やはり、文字と近い部分は風圧、ブラスト圧で
剥がれようとしてしまいます。
通常では、これほど文字に近い部分に養生テープを張ることは
まずないので、
全く問題ないレベルだと思います。
② ブラストの摩擦熱で溶けてしまう問題
こちらも大幅に改良されていました。
6キロで彫刻。
しかも、ゴムシートの彫刻と同じ程度の距離で彫刻。
このウレタンのマスキングシートは摩擦熱に弱いのが大きな欠点、弱点でした。
なので、その対処法は、
ノズルを離して、やや遠目から彫刻する
というものでした。
ただ今回、その欠点も改良されたとのことだったので、
かなり近い位置から彫刻しました。
でも写真を見て頂いたらわかる通り、
熱で溶けたと思われる部分は1箇所でした。
(青枠の部分)
しかも、極わずかで、鋭角の先っぽ。
一番熱で溶けやすい部分です。
6キロでこの程度なら、全く問題ないと言って差し支えないと
個人的には思います。
次に新しいシートの方。
厚みは0.5ミリ。
更に薄いです。
しかし、養生シートが剥がれたと思える部分は
僅かに2カ所。
しかも、ホントに僅かです。
気を付けて彫刻したのもあるのですが、
熱で溶けたような部分はありませんでした。
荒彫りで短時間で彫刻したので
より一層の彫刻テストが必要かもしれませんが、
現状、
かなり有望なブラストシートだと言えます。
プロレベルでもある程度彫ってみれば、
製品に使えるレベルだと思います。
このように、ブラストシートに養生テープが付着して残るのは、
しっかりとくっ付いている証拠。
文字の回りにも、養生テープが剥がれて、石の表面を
痛めている部分はありませんでした。
右の文字も大丈夫でした。
前回彫った、「墓」という文字。→→→「透明ブラストシート体験レポート②」
実は、養生テープが剥がれやすいバージョンで、すぐに剥がれてしまい、
石の表面を傷めてしまったのです。
(写真の赤線枠の部分。キズが入っておりますね。)
それが、全く今回は、その傷がなく彫刻できました。
かなり改良されております。
さて、それでは、次は、
手切り用に頂いた0.5ミリのマスキングシートを使って
大きめの文字を彫ってみようと思います。
さらに過酷な試験へ。