おはようございます。
兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店の大北和彦です。
正しく「台風一過」です。でも、またいつ台風が来るか分かりません。皆さま、備えあれば憂いなし、と言います。万全の対策をしましょう。最近の台風はほとんど但馬地方には影響ないな、って安心してたら、とんでもないことになりますよ。

◇ お墓ディレクター1級:お墓のプロの証、1級取得者は全国で2桁
◇ 墓地管理士:お墓、納骨堂、永代供養墓の法律の専門家
◇(一社)日本石材産業協会正会員、兵庫県支部理事
◇ 石材加工技能士1級:石の加工の技能を表する国家資格
◇ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」正規代理店
◇ 「地震に強いお墓」施工店
おおきた石材店
昭和の初めより三代続く、兵庫県豊岡市の小さな石材店。震度7の地震でも倒れなかった「地震に強いお墓」と特許技術「雨漏りしないお墓、信頼棺」の正規代理店。百年後に残るお墓を作っています。

昨日は、小雨交じりの曇り時々雨という天気でしたが、コンクリート工事には、最適な天候だったのかもしれませんね。コンクリートでお墓の基礎を作りました。こういう天気が一番コンクリート施工には最適な天候です。
1㎥(りゅうべい)のコンクリート
1㎥という量のコンクリートを地面に穴を掘って、そこに流し込むっていうのが、簡単に説明すれば、あらましです。
1㎥ってどのくらいの量なのか?
横1m×縦1m×高さ1mの直方体が1㎥という体積になります。一見大した量ではないな、って思いますが、実はすごい量なんですよ。普段、私がお墓に使うコンクリートの量は0.3~0.5㎥とかなので、軽トラックに何とか乗りますが、1㎥となると無理です。なので、ミキサー車に持ってきてもらいます。

子供が好きな「働く車」です。これで持ってきてもらったのですが、1㎥のコンクリートは2.3トンくらいあるそうです。重いな~~
あ、ちなみに普段軽トラックで運んでいるって書きましたが、1㎥が2.3トンなら0.3㎥でも690キログラムじゃないか!!過積載!!と思われた人、いないかな。。。いるな。。。普段は「カラ練」と言って、水をほとんど含んでいない状態で運んでいますから、ずいぶん軽いですよ。水を含んでない状態で運んで、現場で水と混ぜ合わせて施工します。一番新鮮なコンクリートを使うことができるんですよね。
もちろん、0.5㎥の場合は、2回運びますよ。
鉄筋を組み、型枠を設置

コンクリートを流し込むって簡単に言いましたが、ただ流し込んだだけでは弱いので、中に骨組みの鉄筋を組みます。人間の体で言えば「骨」に当たります。コンクリートが割れたり、ひびが入ったりしないように、骨組みを組むわけです。毎回13ミリの鉄筋で組んでいます。かなり丈夫ですよ。
それを300ミリ間隔で結束して、組んできます。
さらに、左側に見えているように、型枠というコンクリートのカタチを決める枠を設置します。
右側は、隣りの墓地の基礎コンクリートがあって、型枠をしなくても大丈夫そうなので、しておりませんが、基本は4方向すべてに型枠をしなくてはいけません。今回は3方向だけだったので、少しラッキーですね。
コンクリートを流し込む

バイブレーターという機械で振動をコンクリートに伝えて、細かい部分までしっかりと密着するように流し込みます。そして、流し込んだだけではなく、その表面をコテでしっかり押さえます。このコテで押さえる、という行為をすればするほど、コンクリートの表面が丈夫になります。しっかり押さえます。
きれいに仕上げるには、ある程度の熟練の技術が必要なのですが、私もあまり上手だとは言えません。
ただ単に押さえるだけではなく、高さもできるだけ同じ高さ、まっ平な表面に仕上げます。
が、上の写真の一部が、ガタガタなの、気付きました? 気づくわね、当然気づきますよね。誰でも。。。(^_^;) ちょっとコンクリートが足らない状態でした。計算ではちょっと余る予定だったんですが。。。

このちょっとは、骨材を持ってきて、手で練ってコンクリートを作って、何とか完成。
今回は地盤が柔らかいので、しっかりめのコンクリートを施工しました。
「息抜き穴」を設置
真ん中の穴は息抜き穴と呼ぶ、お墓の中心、お墓本体が来る部分です。
ちょうどそこに、お墓の真下、お骨が安置される「カロ―ト」と呼ばれる部分が来ます。
ここに穴が開いているのには、理由があって、その他の地域は知らないのですが、関西はお骨を大地に還すという考えが長く続いており、現在もそうしたいと考える人が多くいらっしゃいます。
ですが土葬時代のお墓と現代のお墓は見た目ではわかりませんが、全く別物となっています。

その考えは、とてもよく理解できますが、現代のお墓はコンクリートによる基礎工事は必須です。
その中でただ一点、この息抜き穴を通して、地面(大地)と直接つながっている、という部分が昔のお墓との共通項でもあるのです。
土葬時代、地下に埋葬されたご先祖様、そのご先祖様がコンクリートだけだと息が出来ないと考えて、穴を開けたのが「息抜き穴」というものです。これは同時にコンクリートの上に建てられたお墓に安置された焼骨の亡くなった人も地面に接したカタチで安置されている、という意味を表しています。
まとめ
息抜き穴というものを必ず、お墓を建てる時は設置します。少なくとも関西は。

意味は先ほど説明した、土葬時代のご先祖様のため。
そして、最近、つまり火葬時代のご先祖様のため。
実はそれ以外には、全く意味のない穴なのです。この穴がなければ、コンクリートが増える量はごくわずかですが、逆に施工はすごく楽になります。あまり開ける意味がないはずなのです。それでも「息抜き穴」を敢えてあける。
これこそが、日本の「供養する」文化であり、ご先祖様を大切にしたいという日本人の感性であり、日本人のやさしさでもあるのかなと感じます。


















