木下家のお墓つくり③~お墓で大事なことは
おはようございます。三連休の中日、お彼岸です。お墓参りしましょう。
兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店の大北和彦です。
昨日の工事の続き。
踏み固めて、とっても固くなった地面です。
ここにまず、コンクリートの骨格となる鉄筋を組んで置きます。よく見えないかもしれませんが、後ろのブロックに鉄筋を差し込んでいます。手前のコンクリートの壁にも同様に鉄筋を差し込んで鉄筋と組み合わせています。
こうすることでコンクリートと手前のすでにあるコンクリートの壁、後ろのブロックの壁が一体になります。
このようにコンクリートを流し込みます。
しっかりと入りましたね。大体10㎝くらいの厚みです。このコンクリートがお墓の基礎、つまり土台部分になります。
左右にもコンクリートを作ります。こちらは延石(外回りの石ですね)が乗るだけなので、こんなしっかりしたコンクリートは必要ないのかもしれませんが、よりしっかりしたお墓のために施工します。鉄筋は同じように、横と前と後ろの壁に差し込んで組んであります。
それにコンクリートを流し込んで基礎工事は完成となります。
お墓の一番大事なところは? って聞かれたら、当然カロート(お骨が収まるスペース)となるのですが、そのカロートは確かに大切なんですが、そのカロートを含めてお墓全部を支えているのは基礎部分なのです。現代のお墓は昔から比べて巨大化しています。一基のお墓の重量は1トンくらいあるのは普通なんです。それを支えているのが基礎部分です。
特に豊岡市内は軟弱な地盤が多いというのは、以前お答えしました。豊岡にあるお墓で傾いているお墓、実は非常に多いです。実感として40%以上だと思います。ですから、少々傾いていてもあまり気にならないことが多いです。
お客様にお墓の前で「このお墓、傾いていますね」とお伝えしたら、
「まさか、って、ホントだ。いつからなのかしら!!」
「ずっと、前から。。。だと思いますよ」とお答えしています。だってそうなんだもん。
多分、傾いていても、気付かない人が多いのです。周りにも傾いているお墓が多いから。でも、言われたら気付くんですよね。お墓が傾かないための基礎工事なのですが、あまり関心のない、お伝えしない石材店が多いのかもしれませんね。基礎工事って、大事なんですよ。
次の話は。。。