木下家のお墓つくり④~外柵はお墓のガードマン?
おはようございます。
兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店の大北和彦です。
昨日は外食久しぶりにしました。
豊岡の名店、「ふるさと」の焼きそば定食。息子がここのカツどんをどうしても食べたいというもので。。。
高野山で食べたカツ専門店のカツどんがどうしても忘れられず、それに匹敵するカツどんを探し求めている息子に将来の可能性を感じている今日この頃ですが、みなさまいかが連休をお過ごしでしょうか?
木下家のお墓も基礎部分が完成して、第二ステップへと向かいます。
「外柵石」を設置していきます。「外柵石って何?」 という方にも丁寧にご説明するのが私の役目です。。。(^_^;)
後ろのお墓のこの部分の石です。お墓の境界を決めている石で、しかも、お墓内部をがっちりと固めている、ガードマン、です。
お城で言えば、外堀、内堀、石垣、石塀、城壁といった部分に当たります。外敵(??お墓の外敵って??)や、浸食、風雨による劣化、お墓を支える土の流れだすのを防いています。
でも、ただ置いてあるだけでは動いてしまいます。
こんなことになったり、酷いときには、
こんなことになったりします。なので、動かないように工夫が必要なんですね。
石にこういうアンカーというものを打ち込みます。といっても、穴を開けてそこに打ち込むんですが。。。
ちなみに、写真左が8ミリの穴に適合するアンカーです。こちらが業界標準。で、私が使っているのは、右側。10ミリのアンカーです。一回り太くて、強度(強さ)は倍の強さがあります。こいつを石に穴を開けて、叩き込みます。
こんな感じで、1本の石に4カ所の穴を開けて、それぞれ4本のアンカーを打ち込みます。
更にもう一工夫。
「車のタイヤって、溝がありますよね。どうしてあるか知ってますか??」
「もちろん、知っているよ。雨でもスリップしないため、だよね」
はい、そうですね。石も実は下の面はまっ平。平面なのです。工事しやすいように、ですが、まっ平だとスリップするというか、滑ってすき間ができやすいんです。ですから、タイヤにおける「溝」を石にも加工します。そうすると、下のコンクリートとの間にガッチリ、ジャストフィットして、ズレにくくなるんです。
外柵の石、4本にそれぞれこれだけの装備を装着してから、お墓に持って行きます。けっこうこの装備をするのに、時間が掛かったりするわけですね。
完成してからでは、このアンカーボルトも底に加工した溝もわかりません。お墓のことをよく知らない人は「あ、いいお墓が出来た!!」って喜ぶだけですが、実は見えない部分で、大きな差ができるわけです。ただ乗せただけの外柵の石と10ミリのアンカー(100%ステンレス製なので錆びません)を4本で固定して、滑り止めの溝も掘って、なおかつ設置するときには専用接着剤まで使って建てた外柵の石。
どっちがいいお墓ですか?
同じ値段で出来ると思いますか?
外柵石はお墓の「ガードマン」だと言いました。そのガードマンの外柵石を更に守っている金具や溝。一つ一つがガードマンである外柵石を支えています。お墓になくてはならないものだと思いませんか。
次の記事は。。。
5、木下家のお墓つくり⑤~ガードマンの配置??