木下家のお墓つくり⑩~石で絹の触感を出せるか?
おはようございます。
兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店、大北和彦です。
昨日は快晴で、夕方も美しい夕日が見れました。もう春から次の季節に移ろうとしているんですね。
先週完成した、木下家のお墓ですが、実は隠れたテーマがありました。
「石が別の素材に見えるか、どうか?」という試み。というか、このデザインのテーマのようです。
正面から見た図ですが、お墓の前に「水溜(水鉢)」がありますね。
この水溜は非常に浅く作られています。そこに水が溜まって、あふれ出した水が左右の部分に流れ出す。それを計算してデザインされているようです。
左右にあふれ出した水がその曲面に沿って流れだす感じ。この局面の部分が布、もっと言えば絹を想定して作られている。
(汚い写真ですいません)
このように水が曲面を流れ出す様子を石ではなく、布、絹製品の上に水が流れることを想定してデザインされています。
まあ、かなりなチャレンジしたデザインではありますね。
それと、この左右に配置された、丸い小さな「花立」が可憐さを表現しています。
ただ単なる丸ではなく、その中でも個性的な上下を分けるラインがいいです。
「さらさ」という名前ですが、とても考えられたデザインだと思いました。
また、建ててみたいお墓でした。ご興味ある方はぜひ、一度見積させてくださいませ。
木下家のお墓つくり⑪~世界に一つだけのお花