豊岡市営霊苑にお墓を建てたい方
豊岡市営霊苑にお墓を建てたいと思っている方への情報発信です。どちらの墓地にもたくさんお墓工事をしているおおきた石材店です。どこにも書いてないメリット、デメリットお教えします。

◇兵庫県豊岡市のお墓のアドバイザー大北和彦です
兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店です。
☑ 兵庫県北部で唯一の「お墓ディレクター1級」
☑ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」正規代理店
☑ (一社)日本石材産業協会正会員
☑ お墓の法律のプロ、「墓地管理士」取得
おおきた石材店はお墓のことを全く知らない人にも、お墓を建てる時に大事なことをわかりやすくお伝えすることを第一に考えて情報発信しています。
豊岡市営霊苑は現在、2箇所あります。豊岡市営西霊苑と市営東霊苑です。それぞれ特徴とメリットデメリットを説明します。
豊岡市営西霊苑
以前は「高屋霊園」と呼んでいました。地元の人は高高屋霊園と呼んだ方が分かりやすいと思います。


1,311区画の公営墓地です。豊岡市では最大の墓地であり、昭和40年代に建てられた墓地なので、60年近く経過していて、コンクリートがかなり古くなっており、使用される区画によっては、お墓の構造をよく検討しないとお参りしずらい区画もあり、区画を選定するのが、重要な墓地となります。
基本、すべての区画が使用者が決まっていて、一時期空き区画がほとんどなかったのですが、お墓じまいが進んできたこと、使用者が決まっていたはずが、お墓を建てず、使用者が契約解除された区画などがある程度存在します。次第にそういう区画が増えてきている印象です。
西霊苑のメリット
市街地に近く、お参りするのが比較的、しやすい墓地となりますが、ある程度山の中腹のような場所なので、自転車で行くには苦労します。車で行かれるのがいいと思います。シャトルバス等は運行されていません。
無料駐車場はあります。駐車場が満車になることは、ほぼないように思いますし、各区画の横を通る市道は比較的道幅は広く、区画の入り口付近に駐車することは認められているようです。
西霊苑のデメリット
1000区画以上の墓地の区画を段々畑のように区割りされていて、階段で行き来できますが、上から下まで行くには、かなりの距離歩かないと難しいです。墓地の区画の可能な限り近くに車を止めて、お参りされることをお勧めします。
トイレも完備されていますが、広い墓地に2か所しかなく、構造もかなり古いです。女性は使用されることをかなり躊躇するような、トイレです。場合によっては、霊苑の更に上にある「豊岡市斎場」のトイレをお借りされることをお勧めします。
墓地の区画も斎場に近い、上の区画ほど、古い構造で、特にB、C区画と呼ばれる区画は広いエリアを切り開いてあるので、通路のみ水勾配が取ってあります。区画は同じ高さで共通なので、墓地の区画の通路と墓地の区画との差が非常に高い部分があり、場合によっては、区画の境界のコンクリートの改修から始めないと、丈夫な墓地が出来ない場合もあります。
ほんとに区画選びは極めて大事になってきます。
比較的新しいF、G区画と呼ばれる区画はその差があまりないように、設計されているんですが、この区画はほぼすべて、「埋立地」となります。谷を埋めて造成した墓地、はあまりお勧めできないので、こちらも墓地としては不安な部分ではあります。
豊岡市営東霊苑


東霊苑は新しく造成された霊園です。2011年10月より開園されています。980区画できる予定ではありますが、現在第一期の323区画のみ、使用できます。トイレはゲート付近の一か所と霊苑の駐車場付近の1箇所、合計2か所あります。こちらのトイレは新しくきれいで、使用に全く問題ありません。
東霊苑のメリット
墓地自体は新しく、トイレも美しいし、駐車場も多くはありませんが、墓地の数から行くと適正な数がると思います。駐車場から墓地まで、階段なしで行くことのできるバリアフリー構造の墓地、というのが最も大きなメリットです。ですから、墓地自体も階段を可能な限りなくす構造にこだわっています。
東霊苑のデメリット
市街地から遠いのが一番目のデメリット。車で行くにはそれほど遠いイメージはないですが、地元の方は便利かもしれませんが、豊岡市街地からは一山超えて来る、というイメージが付きまといます。
(墓地というのは、日本全国少し遠いという場所が多いので、デメリットと言えないかもしれませんが。。。)
バリアフリーという構造ではありますが、雨が多く降ると、通路に水が流れることはよくあるようです。当然、墓地の区画も通路同様、水勾配で設計されているので、区画ごとに基準の高さが違います。まだ空き区画が多い現状では、開いている区画には土が敷いてあり、その土が大雨ごとに通路を伝って流れて来るので、その雨水が入りにくい構造を設計しておく必要がありそうです。
空き区画の方がまだ多いのが現状です。この第一期の323区画がすべて埋まることがあるかどうかはそれ以外の区画が造成されるかどうかを左右している気がしますが、現状、そして、全国的なお墓じまいの流行を見ると、これ以上増える可能性はないのかな。
まとめ
どちらの墓地も一長一短あり、使用される方の考え方、都合、予算を考えて選ばれることがいいと思います。距離の問題がないなら、絶対に「東霊苑」がお勧めです。
逆に市街地、特に「五荘地区」にお住まいで、頻繁にお墓参りされる方は西霊苑の空き区画をよく検討されることをお勧めします。重ねてお伝えしますが、西霊苑の区画選びは慎重に。