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    お墓じまい基本のキ⑥~昔のお墓の意味

    「墓地内改葬」の説明ですが、
    その前に、昔のお墓、
    俗に「土葬のお墓」の建て方を簡単に説明します。

    私の手書きの説明なので、
    読みにくいかもしれませんが、
    ご容赦を。

    昔のお墓の建て方①

    DSC_0001

    まず、人が亡くなると、棺に納めて、土葬する場所へ運びます。
    この際、親戚、近所総出で担ぎ、
    土葬用の穴を掘ります。

    昔のお墓の建て方②

    DSC_0014

    その穴は、棺が入る大きさで、
    深さはその土地の土質等も関係しますが、
    大よそ1.5~2mくらいの深さが平均だと思います。

    昔のお墓の建て方③

    DSC_0003

    穴に棺を納めるとその上に土でフタをします。
    穴が分からなくなるまで、
    あるいは、
    こんもり盛り上がるまで埋めます。

    昔のお墓の建て方④

    DSC_0018

    その場所に目印も兼ねて、
    木の墓標か地域によっては
    小さな祠のようなものを上に設置します。

    昔のお墓の建て方⑤

    DSC_0020

    ある程度の時間が経過すると、
    棺が腐敗し、中に土が入り込みます。
    するとその分の土が下に下がって、
    上に穴が開いたようになります。

    この状態を「底が抜けた」とか
    「棺の底が抜けた」とか言います。

    昔のお墓の建て方⑥

    DSC_0021

    底が抜けたら、その穴に土を継ぎ足して、
    平らにし、その上に石のお墓を建てます。

    つまり、
    土葬の頃のお墓は
    「この下に○○○○信士(信女)さんが眠ってますよ」という
    標識のようなもの、
    目印のようなものだったわけです。

    なので、
    古いお墓がいっぱいあるお墓を
    新しいお墓にまとめる時には
    その下の埋まっている遺骨を掘り返して、
    移さなくてはならないのです。

    そうしないと、
    埋まっている遺骨は上の標識のお墓を移動してしまうと、
    もうどこに埋まっているか、分からなくなってしまうのです。
    もう遺骨が無くなってしまっている可能性もありますが、
    それでも、探さないと遺骨がもう二度と
    見つけることが出来なくなってしまいます。

    そうして、
    埋まっている遺骨を掘り出して、
    新しいお墓に移す、
    つまり、

    墓地内で遺骨を移動させる、
    「墓地内改葬」すると言うことです。

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    この記事を書いた人

    兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー。兵庫県北部での唯一の「お墓ディレクター1級」取得。供養のプロ、墓地管理士。「お墓」に関する記事を1500以上執筆中。現在お墓に関する記事を365日毎日更新継続中。(一日怪しい日があるが。。。)地震に強いお墓と雨漏りしないお墓を建てています。

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