Q288~掃除が簡単でいつまでも奇麗な石がいい(その1)
そういう声を頂きました。
そういう石は、ありません。
まず、一つ目。
「掃除が簡単」
これは、石の種類というより、デザインに関係します。
蓮華台のように、複雑な形状では、掃除は大変ですし、
掃除しても届かない細かい部分が出てきます。
ただ、
蓮華台は、掃除しにくくするために作るものではありません。
蓮華台は、亡くなった人への
「どうか極楽へ行って下さい」
という供養の気持ちで建てるものです。
お釈迦様がいつも蓮華の台の上に座られているので、
これを付けたお墓に入れば、
お釈迦様の住む極楽浄土に往生できる、
という願いを込めて設置するものです。
お墓に入っている人のためを思って設置するのか、
お墓を管理する人の利便性を考えて、付けないのか、
考え方の違いですね。
この五輪塔のように、特殊な形状だと、掃除が大変ですし、
背も高いので、なかなかてっぺんまで届きません。
ですが、
この五輪塔も上の蓮華台と全く同じ考えです。
五輪塔とは、
真言宗の中興の祖、と呼ばれる覚鑁(かくばん)上人が、生み出した、
「このお墓にお骨を納めるだけで、極楽浄土に往生できる」
という非常に有難い宝塔であり、その宝塔をお墓として利用している、
それが五輪塔のお墓です。
つまり、仏教的な意味合いで、亡くなった人の幸せを考えて、
建てるものが、五輪塔だと言えます。
話が反れました。。。(^_^;)
つまり、掃除が楽かどうかは、形状に大きく左右されます。
このお墓は、花立、水鉢、香立の部分が多少、デザインが凝っているので、
掃除しにくいかもしれませんが、それ以外はシンプルな構造です。
しかも、背が低い。
掃除には適したお墓だと言えます。
そして、もう一点。
いつまでも奇麗なお墓。
これは明日に。