お墓の解体から学ぶこと~施工の難しさ①
「お墓のみとり」を推進しております。
ちょっと話を聞いてみたいという方は、メールにて【お墓のみとりお問合せフォーム】まで
おはようございます。
但馬、豊岡のお墓と墓石のプロ、おおきた石材店の大北和彦(stoneman-ohkita)です。
今朝、初雪が降った模様。。。
夕方から降ってたようです。
12月もまもなく中旬ですね。
ところで、今日、12月6日は「お墓ディレクター」試験の締め切り日の
前日ですが、実質締め切り日です。
明日、7日の消印有効ですからね。
これを逃すと、来年まで1年待たなくてはなりません。
この機会にぜひ、受験ください。1級を。
先日、お墓じまいをさせて頂きました。
上のお墓本体の部分は取り去りました。
その下、舞台の部分です。
但馬、豊岡のお墓では、このように天場の石を一枚で作ることは、稀なので
非常に珍しい、いいお墓ですね。
と言いたいのですが、残念ながら、厚みが薄いです。
もう少し厚いとよかったんですけどね。
それから、気付いたこと。
下の写真。
赤線の枠の部分、上のお墓の台、俗に中台と呼びますが、
その台石が乗りますが、
この天場石と中台の間のすき間に雨水がしっかりと
残っておりました。
雨上がりでしたが、その周りよりも、石の下の方が
しっかりと水が残っておりました。
おそらく、目地(シール)のすき間から雨水が進入して、
抜けなくなって、残ったんでしょうね。
石と石の目地(シール)は大事だと実感しました。
ここに水が入ってしまっては、接着剤の劣化も早いですし、
冬季の凍結で、分離してしまう可能性も高いです。
引き続いて、お墓の解体を進めます。
この天場石を割っていきます。
こうすると、いろいろなものが見えてきます。
(なんとなくは分かってはいましたが。。。)
一部を割った写真。
天場石、厚みがおそらく3寸5分(約100ミリ前後)の厚みでした。
この厚みですね。この厚み。
この厚みだと、ドリルの刃を一カ所に入れると、簡単に割れてしまいます。
せめて、5寸(120ミリ)は欲しいですね。
どうして、こんなに薄くするのかは、ずばり、
「石代が安くなるから」ですね。
特にこのような大きなサイズの石は体積がこれだけ厚みが違うと
変わってきます。
更に問題なのは、この天場石を支える下の石。
柱とその間の板石があまりにも貧弱です。。。