黒色の下に隠れていたもの
こんばんわ。
但馬。豊岡のお墓と墓石のプロ、おおきた石材店です。
涼しくなってきて、また、お問合せが増えてきました。
追加彫彫刻とか、灯ろうの枠の修理とか、
かなり細かい修繕工事も喜んでさせて頂いております。
で、今回はこのお墓。
戒名碑(副碑)の追加彫刻のため、持って帰って清掃。
持って帰って、まずは清掃。洗浄機で洗ってみると。。。
ん?
赤い文字が。。。
もともと赤い色が入っていた文字にそのまま黒を上塗りして、
すましてしまったんですね。
他社施工の戒名碑ですが、やはりこういうところで手抜きしてしまうと、
後でばれてしまう、ということですね。
しっかりと赤色を抜いてから、黒を塗りなおします。
石が乾いたら、塗料剥離剤を使用してみます。
ホームセンターで売っているやつですね。
塗ってしばらくすると、塗料が柔らかくなって、剥がれやすくなる、というもの。
だいぶ落ちましたが、まだわずかに残っております。
現場で作業する場合は、この工程を何度か繰り返し、色を落としていくんですが、
工場に持ち帰ったので、別の方法も試してみます。
文字にブラスト加工して、色を落とすという方法です。
透明のピコム製のウレタンシートを貼ります。
半透明なので、こういう場合非常に具合がいいですね。
しかも薄い、しかも硬いので、ゴムよりもカットはきれいにできます。
が、
やはり、ゴムシート同様、カットの刃の消耗が激しいです。
きれいにとはいきませんが、文字の中の赤色を落とすだけなので、
これで十分です。
サンドを吹き付けます。
見ずらいですが、ほぼ完全に赤色は落ちております。
この後、黒のスプレーを再度塗り直します。
時と場合によって、やり方が微妙に違いますが、
朱色が入っている文字は、いつかはその朱色を抜かなくてはなりません。
その方法はいくつかあります。
塗料剥離剤を使う方法。
サンドブラストを吹き付ける方法。
時と場合によって使い分けて、できるだけ完全に朱色を落とすよう心がけております。
あとで、
「残念な仕事」をのちの人に見られないように、しっかりと。