【ご詠歌】をあげてきました(ローカルルール)
こんばんわ。
但馬、豊岡のお墓のプロ、大北です。
今夜は友達のお父さんの通夜に参列してきました。
そこで、通夜の儀のあと、
うちの地元では、
「ご詠歌」をあげるのが慣例となってます。
ご詠歌とは、
これです。
通夜の儀が終わり、
導師がお帰りになられ、
通常、喪主が参列者に向かって
あいさつします。
これで終わるのが普通ですね。
まあ、
「お顔をちょっとだけ、見せていただいて
帰りましょうか」
となるわけです。
ですが、
うちの地元、とくに
曹洞宗の檀徒の方の通夜の儀式の後は
「西国三十三箇所御詠歌」を
近所の人を中心にお唱することが多いです。
その中身は
まず、
「般若心経」を唱えて、
その後、西国三十三ヶ寺の
「御詠歌」を順番に唱えていきます。
まずは
第一番 那智の青岸渡寺から
第三十三番
美濃の華厳寺までの33のお寺の
観世音菩薩を讃える歌です。
この33番目の華厳寺のみ、
御詠歌が3番まであります。
中には、有名なお寺もありますよ。
16番目 音羽山清水寺。
あの有名な清水の舞台のあるお寺です。
30番目、竹生島宝厳寺。
「平家物語」竹生島詣(もうで)で有名なお寺。
27番目、姫路で一番有名なお寺。
書写山園教寺。
14番目、大津の三井寺。
9番目、興福寺、南円堂。
2番目は紀ノ国、紀三井寺です。
三十三ヶ寺の御詠歌が終わったら、
なぜか、
番外編で
信濃の善光寺の阿弥陀如来の御詠歌を
唱えます。
それを3回唱えたあと、
「南無阿弥陀仏」を3回×3回の
合計9回唱えて、終わりです。
どういうローカルルールになっているのか
分かりませんが、
うちの地区はこういう風になっております。
私は祖父、祖母、父が亡くなったあと、
それぞれ亡くなった日から、満中陰の
四十九日法要の日まで、毎晩自宅で
この御詠歌をあげていたので、
ずい分覚えてしまいました。
でも、しばらくやっていないと、
だんだん忘れてしまいますね。
今日は久しぶりに御詠歌をあげさせてもらって
よかったです。
最近、通夜のあと
御詠歌をあげないことが増えてきたので。
ちなみに一番好きな御詠歌は
第26番目の播磨国一乗寺の御詠歌
「春は花、夏は橘、秋は菊、
いつも絶えせぬ乗りの花山」です。