兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー

Q293~お墓に彫る年齢は「満年齢」?「数え年」?

    
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Q293~お墓に彫る年齢は「満年齢」?「数え年」?

お墓に年齢を彫刻するとき、数え年齢を彫るのか? それとも満年齢を彫るのか? 迷うとき、ありますよね。

満年齢とは、今普通に使っている年齢です。生まれた時を0歳として、そのちょうど一年後に、誕生日が来たら1歳と数える方法です。

これは、「生まれてから何年経過したか = 年齢」という方法ですから、非常に分かりやすいですね。

一方、数え年齢とは、今の満年齢で数える前まで日本で普通に使っていた年齢の数え方です。

生まれた時が1歳と考えます。お母さんのおなかの中にいた期間も計算に入れて、という意味ですね。

その後、元旦が来たらさらに1歳を加えます。誕生日は、関係ありません。どうしてこういう数え方をしていたのかというのは、正確にはわかりませんが、日本の数え方は、もともと元号なども最初は元年(1年)から始まること、産み月も最初は「妊娠1か月」から始まること(妊娠0週という概念は今はありますが、昔はなかったと思われます)などでも分かる通り「0(ゼロ)」という概念がなかったこと。そういったことが原因だと思われます。ですから、生まれてすぐに1歳と数えた。さらに、分かりやすいように、元旦(年が変わると)全員1歳歳を取る、その方が分かりやすく、合理的だということです。

全ての人が元旦に1歳年を取るから、正月は「年神(歳神)さま」をお迎えするんです。そのためにお供えとかをするんですね。年齢も分かりやすいですよね。誕生日が関係ないので、覚えておく必要がないし、同じ日に家族全員が年を取るのだから、兄の2歳下、とか妹の1歳上、とか覚えていたら年齢も間違えることないですしね。年齢制限ギリギリとか定年とかも全員一律なので、わかりやすいですね。

数え方としては、

①元日から誕生日が来る日の前までは、満年齢+2歳

②誕生日が過ぎてから、大晦日が終わるまでは、満年齢+1歳

という数え方をします。

そして、お墓のに彫るには、どちらがいいのか? ということですが、昔は当然、数え年で彫られていたことが多かったですね。最近は、満年齢で彫られる場合もあります。
ただ、ご先祖様が数え年で彫られていることが多いので、「数え年」で揃えて、と言われる場合も多いようです。どちらが正しいという決まりはないですね。全く新しいお墓なら最初から「満年齢」で彫ってもいいですし、ご先祖が多くいらっしゃる方なら「数え年」で彫ってあるでしょうから、そのまま「数え年」で彫る、という選択肢もあります。

気を付けた方がいいのは、「御位牌」と「過去帳」です。どちらにも年齢が入っている場合が多いので、年齢をそろえて彫刻した方がいいと思います。後々のトラブルの原因にならないとも限らないので。石は一度彫刻すると、取り返しがききませんので、安易に満年齢を彫ってしまわず、よく考えて彫刻の依頼をしましょう。

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