五輪塔を考える(その2)
五輪塔は仏塔?
五輪塔とは、仏塔の一つです。
じゃあ、仏塔とは何か?
ウィキペディアによると。。。
つまり、お釈迦様のご遺骨を収める建物、です。
そのサンスクリット語の音の「ストゥーパ」に漢字を当てて、「卒塔婆」「塔婆」などと表記したようです。
まあ、そのお釈迦様のご遺骨を収めるものが転化して、普通の人の遺骨を収めるモノ、ともなったようです。
お墓に使われる仏塔は主として、3つくらいあって、
多宝塔
宝篋印塔
そして、五輪塔が主なものです。
「多宝塔」は徳川家康のお墓など一部、建てられていましたが、
最近はあまり見ないですね。
「宝篋印塔」は最近でも建てられる方は時々見かけますが、
あまり多くはないですね。
さて、「五輪塔」ですが、昨日も書いたんですが、広めの墓地に行けばたいがい
見かけますし、最近でも建てられる方は多いですね。
特に、「真言宗」とか「天台宗」の方は、五輪塔を建てられる方が目立ちます。
境内墓地などにも多く建っているから、ということもあるのかもしれません。
逆に、「浄土真宗」の方は、ほとんど建っていません。
「五輪塔」の意味と宗派の考え方が合わないからでしょうか。
今まで、浄土真宗のお墓で、
五輪塔が建っているのを、2、3度見かけたことがある程度です。
五輪塔ですが、基本の形はあるのですが、
見掛けが違うものがいくつかあります。
それも主として、3つの種類に分けられるように思います。
①古い五輪塔を模して造られた五輪塔。
俗に「古代型」などと呼びます。時々見かけますが、少ないですね。
地輪、水輪、火輪の三つの横幅がほとんど同じなのが特徴。
②墓相のお墓に建っている「墓相型」
比較的、背が低くて、水輪が天地でつぶれたように楕円形の形が特徴。
③最近の五輪塔「基本型」
五輪塔としては、一番多いと思われます。火輪(笠)が全体的に大きくて、
目立つのが特徴。
この写真の五輪塔は③の形ですね。
五輪塔は一般的に、「地震に弱い」と言われます。
これが一番気になるところですね。
建てる側からしても。。。
その部分を明日は考えます。