【豊岡営西霊苑】最も大事な墓地の構造

 

墓地選びは階段

豊岡市営の霊園には、西霊苑と東霊苑があります。

東霊苑は最近できた霊苑でまだ半分以上が空いていると思われます。少々、交通の便が悪いのと、市街地から遠いので多少人気薄です。

一方、西霊苑は昭和30年代に出来た霊苑で、当時というか最近まで【高屋霊園】と呼んでおりました。今でも、高屋霊園と言った方が話が早い場合が多いですね。

その旧高屋霊園でもある豊岡西霊苑でお墓を建てる人にお伝えします。

西霊苑は作りが古い、という欠点はありますが、市街地に近いというメリットもあり多くが供用(お墓として使用)されています。ただお墓じまいも多いので、空いた墓地を再度お墓として貸付されています。新しい使用者が新しいお墓を建てられるので、お墓を建てることを仕事としている私も行く機会が結構あります。今年は同じエリアに複数の墓地使用者の方から、お墓を建てるご依頼を頂き、有難いことです。

その第一弾ですが、お墓自体はまだ建てないですが、境界の外柵のみ、ご依頼頂きました。ちなみにこちらのお墓は、昔から使用権をお持ちだったんですが、なにも建ててなくて、そろそろ。。。でも、誰も亡くなっていないので、お墓はねえ。。。ということで、お墓の外枠のみ、ご依頼頂いたわけです。

 

まず、西霊苑によくある例を紹介しますと。。。

 

普通の外柵

このような、外柵が多いです。これは、まだ普通ですね。問題ないとは思いますが、こういうのもあります。

 

奥が高い段

この入り口の階段です。普通に見える階段ですが、よく見ると、一段目と二段目、高さが違います。それも結構な高さの違いがあります。

 

手前の段が高い

そして、この墓地など、一段目がずいぶん高くて、二段目が意外と低い。これは、おそらく、墓地境界のコンクリート壁(石の下の汚れた部分)に高さを合わせて作ってあるからでしょうね。

 

250ミリは高すぎる

ちなみに一段目を計ってみると、250ミリありました。少々高すぎですね。

階段って、実はすごく大切な、でも、同時に危険な場所なんですね。若くて、元気で、足元がしっかりしている人は、ほとんど意識しないのでしょうが、階段って、けっこう危険ですね。足を踏み外したり、滑って転んでしまったり、角で向う脛(すね)をケガしたり、階段って、ホントに怖い場所なんです。特に、足が弱っている高齢者、足が悪い障害を持った人、など。私のお墓を作る際の一つの指針というか、【理想のお墓】の第一条件は段差のないお墓であると思っております。

でも、段差をなくすのは、西霊苑では、なかなか大変なこと。(東霊苑は基本、駐車場からお墓まで段差のない構造ですよ)費用も多くかかります。その次善の策として、階段付きではあっても、
① 階段のそれぞれの段の高さを揃える。
② 段の一段の高さは最大150ミリ。できれば120ミリ以下が理想。
③ 段の踏み代(奥行)は最低270ミリ、できれば300ミリ以上が理想

この3つの基準に則って、設計するようにしています。そして、もちろん、

④ 段の天場面(足が乗る部分)には、滑り止め加工を必ず施す

まあ、④は常識ですよね。

もちろん、いつもそうできるわけではありません。その分、費用が掛かりますし、階段がスペースを占領してしまいますので、今回、この西霊苑を何カ所か工事をしますので、いろいろなバージョンをご紹介いたします。

まずは、先日もご紹介しました、【市営墓地の基礎工事その1】です。

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コンクリートがやっと施工出来て、後は、固まってから化粧砂利を入れるだけ。こちらの階段は一段の高さが120センチにほぼ合わせて設計しました。その分、3段になってしまったのですが、スペース的な理由で、踏み代(足が乗る部分)は奥行きが270ミリに縮めて階段が占めるスペースをできるだけ小さくしました。先ほどの墓地よりも、階段が低く、高さを揃えたので、安心感があると思いませんか?

え、思わない??(^_^;)

 

◇豊岡市西霊苑でのお墓情報

① 墓地選ぶ前に知っておくべきこと
② 最も大事な墓地の構造
③ よく見かける不具合

◇豊岡市東霊苑おすすめ人気記事

① 建てる前に知っておくべきこと
② 知らないと大変(雨対策①)
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大北 和彦(おおきた かずひこ)
1966年生まれ。昭和元年頃から続く「大北石材店」3代目。さほどの強い動機もなく始めた石材業だったが、仕事を通じて石にかかわる楽しさ、墓の素晴らしさに目覚め、お墓のプロの証「お墓ディレクター2級試験」第1回試験に合格、その翌年初めての「お墓ディレクター1級試験」にも一発合格し、但馬で唯一の「お墓ディレクター1級を取得する石材店」となる。
本人は兵庫県でも指折りの「お墓好き」を自任するが、その大好きな墓石について、困っている、悩んでいる人が多いことに気づき、墓石についての疑問・質問に答えるため「お墓Q&A」をブログにて執筆中。
1000記事を目指している。