お墓の価値~納骨堂との比較
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こんにちは。
但馬、豊岡のお墓と墓石のプロ、おおきた石材店の大北和彦(stoneman-ohkita)です。
昨日の記事、少々理解しにくいようだったので、中身を一部見直しました。
もう一度、読み直していただければ幸いです。
昨日の記事はこちら。。。(お墓の価値~自然葬との比較)
で、もって、それをまとめると、
昨日は、「お墓」と「自然葬」との比較をしてみました。
いわゆる「自然に還る」系(海洋葬、宇宙葬、など)は間違いなく自然に還ることは実感できるけど、
それを祈りの対象、亡くなった人へ祈りをささげる対象としては、拡散してしまってしまい、
大丈夫な場合とダメな場合があるのではないか。(おそらくその人によります)
また、一度実行してしまえば、取り返すことができない、ということがポイントでした。
そして、「大地に還る」系(樹木葬、桜葬など)は確固とした場所へ埋葬されるのはお墓と同じなので、
供養、祈りの場としては申し分ないですが、しっかりとした区画が各故人に与えられている場合は少なく、
共有の祈りの場(パブリック)なので、それでもオッケーな人、それではだめな人、それぞれいらっしゃいます。
また、この葬送も一度実行してしまえば、取り返しがつかない場合がほとんどなので、注意。
それから、自分の大切な人のご遺骨を埋葬する様子を見ることができない(見学不可の)樹木葬墓地は避けた方がいい、
とお伝えしました。
さらに、自然の中での埋葬なので、メンテナンス(樹木の伐採、養生等)の費用が発生します。
これが昨日の記事のまとめです。
で、ここからが今日の記事なんですが、
(前置き長過ぎ。。。(^_^;)
「納骨堂」型の墓地です。(墓地でない場合もあります)
主なものとして、
「屋内型納骨堂」(いわゆるロッカー型)
「機械式納骨堂」(最近都市部で流行っている 立体駐車場のようなもの)
「屋外永代供養墓」(個立の屋外型、地下に合祀墓が併設されているものも)
「合祀墓」(形状はお墓と同じものもある。ご遺骨を一緒に埋蔵)
など。
これらを一括りに「納骨堂」としましたが、
ご遺骨を個別に一定のスペースが与えられているもの(個別納骨堂)と
全てのご遺骨を一緒にしてしまうもの(合祀墓)とに分けることができます。
「個別納骨堂」はお骨を納めるスペースはそれぞれ分けてあり、管理されています。
「お墓」というよりもむしろ「一時的にお骨を預かってくれる場所」と認識した方がいいでしょう。
ほとんどが有期限で、それを過ぎると、別の場所へ移されてしまうことが前提です。
遺骨を納めるための「最低限の個別性」(プライベート)はありますが、「祈りの場」としての「プライベート」な空間はない、と言えます。
いうなれば、遺骨を納めるためのプライベートな空間はあるが、その空間が集まったパブリックな祈りの場、であると言えるのではないでしょうか。
さらに、
〇 「一時的な保管場所」でしかないので、最終的な安置できる場所を考えないといけない。
〇 構造物なので耐用年数が来ると改修が必要。費用の負担が発生する。(マンションの建て替えのようなもの)
〇 屋内型だと24時間お参りできるわけではない。(時間の制限)
など、実は最初の費用は安くても、後で追加の費用が発生する可能性があります。
基本的にこういったものは使用者負担が原則なので、後々費用負担しないといけない可能性がありますね。
「合祀墓」の場合はどうでしょうか。
基本的には「合祀」つまり、全てのご遺骨を一緒に埋蔵する、というのが合祀墓です。
「お墓」にたくさんの人が眠っていて、それぞれのみんなのお墓なので、
プライベートなものはありません。
「パブリックな祈りの場」です。
〇 一度埋蔵してしまったら、取り返しができない。
〇 あらゆるご遺骨の「終の棲家」(最後に安置される場所)的な意味付けが強い。
例えばですが、
「あの人と一緒には絶対イヤ」と思う人とも一緒に埋蔵される可能性はあります。
さて、ここまで見てきましたが、
お墓との違いが明確になってきました。
お墓とは、「プライベートな祈りの場」を持つものです。
これは非常に贅沢な占有空間です。
これを持つことがお墓の特徴、ステータスです。
個別に一定の区画を使用でき、その区画で「プライベートな祈りの場」を作ることができる。
これこそがお墓の一番の強みであり、良さでもあるわけです。