決定版【豊岡東霊苑】でお墓を建てる際のメリットとデメリット
おはようございます。
兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店、大北和彦です。
ずいぶん急に秋が深まって、但馬の晩秋に現れる朝の霧で視界10mとかの季節がやってきました。
高い山の上に上ると但馬名物の【美しい雲海】が見れると思いますが。
さて、豊岡市には、二つの市営霊園があります。そのうちの東霊苑のことを記事に書いていきたいと思います。
目次
デメリット1 市街地から遠い
いきなりデメリットですが。。。
豊岡市市場の谷合にあります。もう少し行くと「奥野」地区。豊岡市神美地区の一番奥、峠を越えれば京丹後市、という場所です。豊岡駅から車で16分。意外と遠いです。西霊苑は車で約6分。倍以上の距離と時間がかかります。約2.3キロの西霊苑は多少のぼり坂ではありますが、自転車でも行けなくもない距離です。に対して東霊苑は約7.8キロ。市場地区から自転車で中学、高校へ通っている子どもたちもいるので、不可能ではないですが、かなり厳しい距離です。
デメリット2 車でないと厳しい
おそらく車で行く想定で作られた墓地です。交通機関の利用もあまり想定されていないですね。バス停(市場)はありますが、墓地より少し離れていて、バスの便もそれほど多くないです。(豊岡駅⇔市場間が1日6~7往復程度)。まあバスで行くのはよほど計画を立てていかないと。。。不可能ではないですが。
少し見にくいですが、バスの時刻表です。左側が「東霊苑」から「豊岡駅」へ向かうバスの時刻表。右側が「豊岡駅」から「東霊苑」へ向かうバスの時刻表です。霊苑のバス停ですが、表記では「上市場」となっていますが、「東霊苑」の最寄りのバス停は「上市場」より一つ駅に近い「市場」というバス停です。(時刻表には省略されていますが、あります)
特に、駅から霊苑に向かう際、直通もありますが、そうでないバスもあります。直通ではない場合、途中で結構な時間、バス待ちをしなくてはなりません。注意が必要ですね。
これらを考えると、やはり車で行くのがベストです。逆に考えると、「車」がないと、お墓参りも難しい墓地となりますね。
(タクシーという手もありますが、なかなか費用も掛かりますね。お参りしている時間を考えて、迎えに来てもらわなくてはならないこともあるかも。。。)
車で墓地まで行ったら、駐車場はある程度、確保されています。お盆、お彼岸の参拝者が多くて、駐車場がいっぱいの場合も、区画内の路上に駐車は出来ると思います。
まずは、通常の時期は入り口にゲートがあり、それが閉まっているのが普通です。このゲートは防獣柵を兼ねていて、鹿よけ、イノシシ除けのゲートでもあります。ですが、鍵は閉まっていないので、手で押して開けます。開けたら、必ず閉めてください。
このように、ゲートがあって、そのゲートを自分で開けて入る、という仕組み。
知らずに突っ込む人がいないとも限らないので、一旦停止の標識。自分で開けて、帰る時は必ず閉めて帰りましょう。
東霊苑の案内板ですが、赤文字①の場所が先ほどのゲートがある場所。ゲートを入って左手。②の赤線枠の部分に公園があり、休憩施設(東屋)と男女兼用のトイレがあります。
メリット1 トイレが2つある
当たり前かもしれませんが、トイレがあります。しかも2つ。このゲート入ったすぐの公園の中の男女兼用のトイレ。これは公園のトイレなので、誰でも使ってもいいのではないかと思われます。そして、もうひとつ。
A区画、B区画とある中で上のB区画の駐車場の端にもトイレがあります。こちらは男女別。更に車イス専用のトイレも用意されています。(オレンジの枠の部分)この車イス専用のトイレ、西霊苑にはない施設です。完成して10年くらいの新しい構造なので、トイレ自体も奇麗です。(霊苑にとってトイレ環境は結構大事です)
霊苑の入り口に銘板。「東霊苑」とあります。少し見にくいな。。。
更にその奥にいくと。。。
A区画の駐車場である第1駐車場があります。こちらの駐車場にはトイレはありません。
こちらがA区画の全景ですが、左手端の方が駐車場です。
メリット2 区画ごとのバリアフリー構造
写真を見てもらったら、分かると思うのですが駐車場と墓地区画それぞれに行くまでに階段はありません。A区画とB区画とは高低差が結構あるので、階段でつながっているのですが、A区画内、B区画内はそれぞれ全てバリアフリーに近い構造となっていて、段差がほぼないです。つまり、車イスだとか、足元があまりしっかりしない高齢者でも、比較的安心してお墓参りできる構造、ということです。
オレンジの枠が駐車場。赤い線が参拝者の動線ですが、駐車場から通路に入る部分のみ多少の段差がありますが、誰かに押してもらえば車イスでもさほど問題ないレベルです。電動車いすなら、一人でも全く問題ありません。高齢者でも、気にならないレベルでしょう。この段差がほとんどない構造の墓域が「東霊苑最大のメリット」となります。
メリット3 霊苑使用者が少ない
先ほどのこの写真はA区画。一番下の区画ですね。よく見ると、右手の奥の方、ほとんど空き区画です。
こっちはB区画。左手と手前はお墓が結構建っていますが、その奥、右上の方は空き区画が多いですね。
全体で見ても、半分以上はまだ空き区画だと思います。つまり、使用者が少ない。これは運営する豊岡市にとっては困った事態ではありますが、利用する方にとってはメリットがあります。つまり、お盆、お彼岸など一番参拝者が多い時でも、利用しやすい。駐車場がない、車を止める場所がないという事態は起きにくいということです。
西霊苑はほぼすべての区画に使用者が決まっていて、お墓も建っていますから、お盆の3日間、お彼岸の中日とかは結構なお墓参りに来られる人がいると思います。駐車スペースに停めきれなくて、しかたなく路上に駐車、ということがままある、と聞きます。路上に駐車する場合は道の左端に縦列で駐車してください、というアナウンスもどこかで見ました。
しかしこの東霊苑は今のところその心配は必要ないと思われます。
いくらバリアフリーとは言え、路上に駐車して車イスでお墓まで行くのは結構大変ではないかと思われます。
(駐車スペースの中には、車イス専用スペースもあります。そのスペースには一般の方は停めないようにしましょう)
まとめ
さて、豊岡東霊苑でお墓を建てる際のメリット、デメリットを説明しました。
デメリットは2つ。
1、市街地から遠い
2、車で行かないと厳しい
メリットは3つ。
1、トイレが2つある
2、区画ごとのバリアフリー
3、利用者が少ない
の結果でした。これ以外での要素として、デメリットで大きいのが、「永代使用料が高い」というのがあると思いますが、今回はそれを無視しました。西霊苑と比較した場合、確かに少し高いですが、それに見合うだけの施設であるので、デメリットとはなりえないと考えたからです。
それから、メリットの1は「それメリット?」と考える人はいるかもしれませんが、トイレ施設って、意外と大事で、コンビニもない環境で、この施設は凄くメリットではないか、と考えたので、メリットに加えました。
いかがでしょうか?
豊岡東霊苑、お墓を建てるんだけど、どこに建てようかと悩んでいる人は、選択肢の一つとなると思います。