1月~3月にお墓は建てないほうがいい理由②

(この記事を読む前にこちらからご覧ください)

石職人の入替えと熟練度

「石を加工すること」の大変さが1~3月期のお墓つくりの困難さに影響しているのです。

「どういうことですか?」

中国の石材加工の工場で日本向けのお墓を作り続けている中国人たち。
金儲けのためだけに働いている職人も当然いらっしゃいます。
その中国の方たち、
以前は働き口もなかったので、
どんなに大変でも、”腕のある”職人たちは
正月(春節)明け、工場に帰って来ました。

しかし、
中国も次第に富裕層が増え、働くスタイルが多様化してきて、
給与が多い工場より、休みが多いとか、楽な工場とか、福利厚生のしっかりした工場に
移る傾向が増えてきているそうです。

もっと楽で、楽しいアパレル工場や機械化が進んでいる自動車工場へ
行ってしまうのは、当然の流れ。

厳しい環境の中国の石材加工工場に帰ってくる職人が少なくなっている状況です。

そのたび、
中国の工場は新しい職人、工員を募集しなくてはなりません。
せっかく時間をかけて熟練してきた職人たちは
あっさりその職を捨ててしまい、
工場は新しい職人、工員をゼロから育成しなくてはいけません。

どうしても、ある程度のレベルまで育成するのに
2、3ヶ月はかかってしまいます。
つまり、
2,3ヶ月は加工精度の低い
簡単に言えば、

”下手な職人が作ったお墓”の可能性があるということ。
ここ数年、この問題で冬から春にかけて
全国の石材店が頭を悩ませる問題です。

ある石材店さんは、
「基本、手直しして施工します」と
仰られる石材店さん。
つまり、中国から来た石を一度、仮組して
不具合を確認して、
(ここまでは当たり前)
不具合を自社で修正加工、補修し直して
お墓を建てる。
(こちらは通常、めったにありません)
このめったにない作業を、全て織り込み済みで
お墓を建てるという体制。

別の方は、
「1月~4月まではお墓を建てない」と
豪語される方もいらっしゃいます。
初めから、よくないものしか来ない、
ということを想定して、
建てない。

どうしてもという場合のみ、
自分のところに在庫としてある
お墓の中から、という選択肢を
絞って、お墓を建てる。

なかなかに困難ですぐに解決できない
問題です。

でも、それだけじゃないんです。

こちらにつづく。

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大北 和彦(おおきた かずひこ)
1966年生まれ。昭和元年頃から続く「大北石材店」3代目。さほどの強い動機もなく始めた石材業だったが、仕事を通じて石にかかわる楽しさ、墓の素晴らしさに目覚め、お墓のプロの証「お墓ディレクター2級試験」第1回試験に合格、その翌年初めての「お墓ディレクター1級試験」にも一発合格し、但馬で唯一の「お墓ディレクター1級を取得する石材店」となる。
本人は兵庫県でも指折りの「お墓好き」を自任するが、その大好きな墓石について、困っている、悩んでいる人が多いことに気づき、墓石についての疑問・質問に答えるため「お墓Q&A」をブログにて執筆中。
1000記事を目指している。