兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー

「地震に強いお墓」の内容公開!!

    
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「地震に強いお墓」の内容公開!!

「地震に強いお墓」を詳しく説明します。

地震に強いお墓とよくご説明していますが、どのように施工しているのか、詳しく説明します。

1,基礎コンの下、地盤を免震に

地震は上の墓石だけではなく、下の地盤から考えることが大事です。

今回のお墓は予算の関係上、お墓本体が乗る部分のみ、ですがトップベース工法のマイコマを使った地盤対策をしました。墓地すべてを施工するのが本来望ましいのですが、このようにお墓の石が乗る部分のみでも、十分効果があるようです。

しっかりと転圧します。大切なのは、このコマが固定されないこと。このコマの動きが合わされて、地震の揺れを軽減するといわれています。

2,その上に基礎コンクリート

その上に基礎コンクリートを敷設。一枚の板のようにします。

当然のごとく、基礎コンクリートは13ミリ鉄筋を組んだものを使用しています。300ミリのピッチで結束して、その上に呼び強度24の生コンを敷いて、基礎コンクリートとします。

この一枚の基礎コンクリートがお墓全体を強固に支えます。

3,レイタンス除去

コンクリートが固まると、その表面を削り落とします。コンクリートの表面は不純物の層があって、それを「レイタンス」と呼びますが、これを取り除かないと簡単に分離してしまいます。

上の写真、コンクリートの表面、色が変わっている部分があるのが分かりますか?

外側の赤い線の内側と中の赤い線の箱の外側、ちょうど石が乗る部分の表面をコンクリートかんなで削り取っています。これをすることで、その上に乗る石を施工する時に使う、モルタル(セメントと砂と水を混ぜたもの)と基礎のコンクリートが一体化して、剥離、分離しにくくなるんですね。

土木、建築業界では当たり前の手間ですが、お墓工事でこれをしていないこと、実は多いです。

「地震に強いお墓」を建てるためには、これも必須です。

一部分をアップした写真。分かりますか?

この部分です。少し違っていますね。

違う墓地ですが、レイタンス除去をしている写真です。

4,耐震棒で施工する

そして、外柵石を設置します。後ろの部分。モルタルで施工していますが、レイタンス除去しているので、そう簡単には外れません。しかもモルタルも専用の接着剤を使用しています。

赤丸の部分を注目してみてください。ズームしてみます。

基礎コンクリートに穴が開いています。ここに石の裏側に固定した鉄筋(錆びないようにステンレスの棒)を差し込むことで、より強固に外柵石を固定しているのです。

この固定用の耐震棒は基礎の上に乗るすべての石(支え石を除く)に2つずつ開けてあります。

唯一、カロートの上に乗る、芝台石のみ、中が空洞で、四角い基礎石で支えられているので、隅の4箇所に耐震棒を設置、それぞれその場所に下穴をあけて4箇所で固定しています。

このように。

その上に芝台石を設置。耐震棒での施工だけではなく、専用接着剤も併用します。

こちらは、芝台石の上の台石。赤線内にこの台石の耐震棒が見えています。反対側は見えていませんが、この部分が穴に入ります。

こちらは別角度から。両方の耐震棒が見えています。(赤線内)

うまい具合に穴にはまって、耐震棒が穴に入っていきます。

うまい具合に。。。と書きましたが、偶然ハマったのではなく、あらかじめ、仮組してちゃんと入るように確認を当然しております。

でないと、角度が違って入らいない、とか、耐震棒が長すぎて、穴に収まらないということは当然想定されるべきことですから。

ここまでくれば、半分安心。後は長さだけ。

5,固定金具で固定

その上に固定金具で更に固定。石同士だけではなく、石と基礎コンクリートとも固定します。

6,外柵石と基礎石とを支え合う「補助石」

最後に、お墓が乗る基礎石とお墓の外周となる外柵石とをそれぞれ支え合い、補強する「補助石」を設置します。これによって、お墓全体を支える芝台が強固に固定されます。

芝台とそれを支えるカロートは中を空洞にして、ご遺骨を収納できる空間を確保しなくてはいけません。そのため、お墓全体の重さを支えて、お墓のすべての石をその上に乗るので、強固に安定しなくてはいけません。そのため、一番しっかりとした構造である必要があるのです。

従来のお墓の最大の弱点でもある、コンクリートの上で回る、ずれる、外れるといったことが起きないように、強固に固定しています。

7,まとめ

以上の方法でお墓を建てさせていただいております。お墓工事の素人の方には難しい内容かもしれませんが、極めて手間のかかる方法だということはご理解いただけたかと思います。

お墓とは、高価なものです。すべて(ほとんど?)石でできているから当然なのですが、どこそこに落ちている石ではないのです。お墓用に採掘され、吟味され、加工された石です。

その高価な石がたった一度の地震で、破壊され、倒壊し、再建するには、新しく建てる以上に高価な費用がかかる。ほんとに恐ろしいことです。

確かに割高になります。「その分が惜しい」という方には無理にはお勧めしませんが、あの時、あのおススメを聞いていれば。。。という後悔がないように願っています。

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