日本の石、を集めております
おはようございます。
但馬、豊岡のお墓と墓石のアドバイザ―、お墓ディレクター1級のおおきた石材店です。
今日は久々の東京出張です。いつものように4時起きで、車→JR在来線→新幹線を乗り継いでやってきました。京都駅で朝日がとてもきれいでした。
そこで午後の1時から5時まで缶詰状態で、会議をしました。目的は、石材業界の一つの指針となる「国産石材カタログ」を制作すること。
休憩中ではありません。カタログに使用する「石材のサンプル画像」を入念にチェックしているところです。大きいモニタに画像を映し出して、最も美しい部分を探し出し、そこをピックアップして使うという気の遠くなる作業中です。
こういった作業を一石種ずつしていって、約40石種をすべてこなすのは、気の遠くなる作業です。
(私は意外と嫌いではないのですが。。。)
かつて、私もこのブログで使わせていただいた
「墓石用石材規格カタログ」(すでに販売終了しております)
これは、業界人同士が確認するときに使うデータ集でしたが、せっかく新しく作るなら、私たち小売店、販売店がお客様にお渡しできるレベルのものを作ろうと現在、顧客満足推進委員会が制作中です。
しかしその制作は極めて大変な作業なのです。。。
文字の間違い、表現の修正、推敲、画像の細かいチェック、数字の照合、体裁の良しあし、整合性の確認、一言一句確認していって、出版物にふさわしい内容かどうかをみんなで吟味していきます。
時には、この画像は著作権があるので、許可を得なくてはいけない、とか、この石種のこの写真は出版物にふさわしい画質でないので、別の画像を探さなくては、とか。。。ほんとに気が遠くなる作業です。
時々、考えることがあります。
これって、私たちがしなくてはならないことだろうか。
本来、採石業者さんたちがつくって、
「私たちが採石している石の資料を作成しました。みなさん、国産の石でお墓を建てる時の参考にしていただけませんか」といって、配布していただいても、いいはずです。
どうして、私たちが身銭を切って、東京にまで行って、経費をかけて、作成して。。。
その上、当事者の採石業者さんの中には、極めて非協力的な行動をとられる業者さんもいらっしゃいます。
(念のためにお伝えしますが、ほとんどの採石業者さんはそうではなく、とても積極的にご協力いただいています)
依頼しても、まったく動かない。
お願いしても、返事すらない。
(どうしてお願いしなくてはならないのか!!)
返事はすごくいい返事をいただいても、その後全く音沙汰ない。
文章だけはこちらがすべて制作、画像のみお願いしても、画像?ないな~、でおしまい。
中には、もっとひどい人も。。。(あえて書きませんが。。。)
身内にここまで邪魔されて、それでも制作しないといけないことなのだろうか。
もう、あきらめようか。。。
そういう考えが、常時脳裏をかすめます。。。
会議が終わって、恒例の懇親会。
この場でも通常の宴会ではありません。
ず~~~っと、仕事の話です。興味ない人はほんとに嫌でしょうね。
でも、この会議の委員長と私は、ほんとにこの仕事、お墓を建てるという仕事が好きなんですね。そして、この委員会はやっぱり「引き寄せの法則」で同じくこのお仕事が大好きな人ばかり集まってくるコミュニティなんだと思います。
少しでもいい仕事がしたい。
少しでもお客様に日本の石をわかってもらいたい。
そのためにはこの「国産銘石カタログ」がどうしても必要なんだ。
他の誰もが作ってくれない。
では、私たちが作るしかない。
無理をしても、頭を下げても、どんなに困難でも、
完成させなくてはならない。
なぜなら、
私たちの仕事に必要だから。
明日おいでいただくお客様のお墓をよりよいものにするため、
どうしても、
必要だから。
一般社団法人日本石材産業協会 顧客満足推進委員会制作
「国産銘石カタログ」
29年度内(2019年3月)完成予定です。