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    二つあるお墓を一つにまとめる

    お墓を二つお持ちの小川様は以前から、何とか一つにまとめることができないかというお悩みをお持ちでした。
    どちらもご先祖様のお墓なのですが、一つは山の中腹にある日当たりがあまり良くない場所にご先祖様のお墓ばかりがあり、もう一か所は地域の墓所の中にある立派な「代々墓」が建っています。

    山の中腹にあるご先祖様のお墓ばかりのお墓。近くに水場もなく、近くに銀杏の木があり、銀杏の落ち葉や銀杏が大量の落ちてきて、大変な場所なのです。こちらのお墓じまいをする、という決断をされました。

    もう一方のお墓。とても立派なお墓です。ご先祖様のお墓が1基のみ、隣に建っています。比較的広い墓域なので、山の中腹のお墓を4基、こちらに降ろし、合計5基のみ、ご先祖様のお墓をこちらのお墓に建てる計画です。
    過去帳には25人の亡くなったご先祖様が記されていましたが、お墓の石と照らし合わせると、30人を超えそう。。。さらにお寺にも檀家さんで亡くなった人を記したもの(お寺の過去帳)をよく見ていただくと、さらに増え、36名のご先祖様が確認されました。

    写真の副碑(戒名碑)には4人の方しか彫刻されていません。つまり、36名のご先祖様はお墓が亡くなるので、別の副碑を用意してそちらに彫刻させていただくことになりました。

    外柵の石はずれないように固定させるための金具を設置します。

    「代々墓」は今回、触らずにそのままで工事となりました。それ以外のお墓の中にあるものを全て仮に撤去。灯ろうだけは真ん中の通路部分に仮安置します。その後、墓地内の砕石を取り除いて、基礎工事。ご先祖様のお墓と二つの副碑を設置するための基礎コンクリートを設置。

    DSC_0201

    その後、雪が積もりだしたので、現場工事はとりあえずしばらく休止し、その間にたくさんのご先祖様の整理をして、その戒名や没年、名前等を新しい副碑(戒名碑)に彫刻します。

    雪が消えてきたので、山の中腹から持って帰ってきたご先祖様のお墓を安置。灯ろうも設置。新しい副碑(戒名碑)を向かって右に設置。向かって左には今まであった副碑(戒名碑)を設置。

    真ん中の通路部分に踏み石を設置、それぞれ滑り止め加工を施しました。手前の階段部分も滑り止めを施工しました。雨の日や雪の日などは非常に滑りやすくて、危険なので、滑り止め加工は必須ですね。
    古いお墓は滑り止めを施工してないお墓がありますが、滑って転んでケガをした後では、後悔先に立たずです。

    お性根していただき、立派なお墓になりました。

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    この記事を書いた人

    兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー。兵庫県北部での唯一の「お墓ディレクター1級」取得。供養のプロ、墓地管理士。「お墓」に関する記事を1500以上執筆中。現在お墓に関する記事を365日毎日更新継続中。(一日怪しい日があるが。。。)地震に強いお墓と雨漏りしないお墓を建てています。

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