Q015~外国の石と日本の石どちらがいいの?


日本の石と外国の石の違いを簡単に説明してみます。

 

外国の石の特徴

 

○ 単価が相対的に安い

日本の石に比べて、という意味です。
外国の石でも安い石からかなり高価な石まで様々あります。
比較的、よくある白っぽい石は安くて、
色の濃い石は高価な傾向があります。
もちろん例外もありますが。

最近の傾向として、中国の石が非常に使いづらくなってます。
その代わりにインドの石が増えつつありますね。
インドの石は品質が良い(数値が高い)石が多いので、
その影響もあって急激にインドの石にシフトしつつあります。

また、最近の円安の影響で、安いって実感が薄れつつあります。
また円が高くなる時が来るまで(そういう時があるならば。。。)

○ いろいろな色の石がある

外国の石はほんとに様々な石があります。
黒、緑系、グレー、マルチカラー、ピンク、赤。
赤は石材業者さんが「赤」と呼んでいるだけで、
赤というより濃い茶色、赤褐色という雰囲気ですが。

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いろいろな色の中で、黒と言うのはお墓には人気の色です。
また黒の石は黒みかげと言って比較的採掘される石なので
いろいろな種類があって、値段もまちまちです。
日本では真っ黒の石が採掘されないので、
真っ黒の石であるなら、ほぼ外国の石と思って間違いないと
思います。
それから、赤とピンク色は産地が限定されるので、
ほぼどこの産地が分かります。

○ 最近採れはじめた石も多い

私は商社さんから石を仕入れているんですが、
ときどき、新しいサンプルを持ってきて、
「これどうですか? 使って下さい」と仰る時があります。
いきなりですか?って思うんですが、まあ話は聞きます。
でも、素性も分からない石を何のメリットもなく使うはずもない
と思いますね。

数年で採掘できなくなったり、
良い石が採れにくくなって、しばらく取扱しないとか
けっこうあるんです。
もちろん、外国の石でも長い間使われている石もあります。
例えば、
インドの銀河とか黒石の代名詞、クンナム。
中国ではG623(この石は現在、採掘はしてません)
アフリカのベルファーストとか、北欧のバルチックキング。
韓国の石もそこそこ歴史があります。

そういった石でも、昔と今では全く違う石、ということもあるんです。
石って自然からのいただき物
ってのが基本姿勢として持っているべきだと思います。

○ ちょっと前まで使えたのに、今はない、
○ 昔はすごい良い石(色目が)だったのに、今はさほどではない。
○ 突然良い石が使える(でも短期間で終わり。。。)
○ ネットで調べても全く出てこない石を勧められた。
(これは国最近出てきた石ということとその石材店が
別の名前で売っているという可能性がありますが。。。)

石に関しては新しいという言葉は必ずしも良いとは限りません。
むしろ、長年使われ続けている方が信頼が高いということは
言えるのかも知れません。

 

日本の石の特徴

 

○ 色の薄い石が多い

グレーとか白みかげ石とか青みかげ石とか
いいますが、日本の石は色の白っぽい、
いわゆるお墓の石と思われる石が多く産出されます。

特に、関西、瀬戸内の石は高級な墓石が多く
産出されますが、ほとんど白みかげ石、あるいは青みかげ石
と呼ばれるものです。
東北地方で産出される石はいくつか色の濃い石もありますが、
それでも、ほとんどがグレー系のみかげ石と区別される石です。

○ 相対的に高い

ということは言えるのかも知れません。
外国の石の部分にも書いたんですが、
比較的、日本の石は高い、というのは少し前まで常識でした。
それが相対的に(外国の石が高くなってきたので)
日本の石も選択肢に入ってきつつある、と言えます。

でもそれは日本の石が安くなったわけじゃないですね。

実際、人気のある石は値段が上がってます。
それから、外国(ほとんど中国)で加工した日本の石も当然、
高くなってきてます。(円安の影響も大きいです)

お墓の値段が一時期より間違いなく高くなって来てます。
日本の石よりお墓の石の台部分を占める
外国の石が値上がりしているので、
全体が高くなっている気がするんですよね。

○ 取り扱える石材店が限られる

特に採掘量の少ない石は特にいえると思います。

たとえば、
天下の銘石、庵治石の場合。
庵治石は流通ルートが比較的しっかりしているので
ルートを持ってないと取扱できない可能性があります。

大島石、天山石といった関西、西日本の銘石は
それなりの石は多く出回ってますが、本当にいい石って
数も少なく、人気なので、めぐり合えない可能性もあります。
特級とか一等材とか呼ばれる最高級品はやはり少ないので、
難しいかもしれません。

また、私は関西の石材店なので、西日本の石は多く
建墓しており、おおよその石は取り扱ったことはありますが、
東日本、東北、北海道などの石は一部を除いて
ほとんど取り扱ったことがありません。
私は商社を通じて仕入れる部分がありますし、
同業者の横のつながりもありますので、何とかなりますが、
仕入れ自体が出来ない業者さんもいらっしゃるかもしれません。

など、見た目だけでなく、
様々な目に見えない部分でも日本の石と外国の石
違いがあります。

その部分をよくわかった上でお墓の石を選びましょう。

 

 


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大北 和彦(おおきた かずひこ)
1966年生まれ。昭和元年頃から続く「大北石材店」3代目。さほどの強い動機もなく始めた石材業だったが、仕事を通じて石にかかわる楽しさ、墓の素晴らしさに目覚め、お墓のプロの証「お墓ディレクター2級試験」第1回試験に合格、その翌年初めての「お墓ディレクター1級試験」にも一発合格し、但馬で唯一の「お墓ディレクター1級を取得する石材店」となる。
本人は兵庫県でも指折りの「お墓好き」を自任するが、その大好きな墓石について、困っている、悩んでいる人が多いことに気づき、墓石についての疑問・質問に答えるため「お墓Q&A」をブログにて執筆中。
1000記事を目指している。