お墓のリノベーション
1,工事着手前の様子~草だらけのお墓
草でうっそうとしたお墓。
よく見ると反対側に何やら区画のようなものが。。。
どうやら畑にされていたようです。施主様のご都合で引っ越しされあまり頻繁にお墓参りや畑の管理ができず、草で覆われたお墓と畑になってしまったようです。このお墓と畑をリノベーションします。
大北和彦(お墓ディレクター1級)です
☑ 兵庫県北部で唯一のお墓のプロの証「お墓ディレクター1級」
☑ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」正規代理店
☑ (一社)日本石材産業協会常任理事
おおきた石材店はお墓のことを全く知らない人にも、お墓を建てる時に大事なことをわかりやすくお伝えすることを第一に考えて情報発信しています。
畑はもうされないとのことだったので、畑をなくし、代わりにこのお墓にまつわる人々の記念碑を設置することになりました。
お墓の前にはブロックがおいてあるだけ。これではあまりにも。。。なので、ここも直します。
お隣のお墓も花立、水鉢と一通りそろっていますが、ずいぶん汚れていますね。
2,草と残土を取り去ります
畑の部分の残土と外柵替わりになっていたブロックも取り去りました。
お墓の横の残土も撤去。
この後、残ったブロック塀の部分(写真手前とお墓の裏側、お墓の前部分)も取り去ります。
そして、お墓本体も仮に撤去。ほぼお墓の痕跡がなくなりますね。
3,コンクリートと石で形作る
手前に見えていたブロック塀も取り去り、その部分に基礎コンクリートを施工しました。石がこの上に載るので、しっかりとした基礎コンクリートを施工します。
反対側から見た写真。よく見たら手前のブロック塀がまだ残っていますね。全部のブロックを撤去してしまったら、中の残土がこぼれ出て収拾がつかなくなるので、徐々に取り除いていきます。まずは一番手前の部分を撤去。
途中、ずいぶん省略してしまいましたが、お墓の区画の外柵石を設置。
↓
↓
↓
↓
(と、ここまでの写真がないので省略)
固定金具と接着剤(石材専用)を併用して、石同士を固定しております。下の基礎コンクリートとも結合しておりますので、ほぼほぼずれない構造ですね。ゴジラが破壊しない限り。。。
で、コンクリートを流し込みます。
コンクリート施工完了。それぞれ石同士、石とコンクリートとを固定している金具ごとコンクリートで固めているので、ほぼほぼずれないようになっていますね。
手前に少し余ったコンクリートを一部、入れております。
4,コンクリート土間仕上げ
記念碑の枠の石を設置する際、多少余ったコンクリートを手前のわずかな区画の土間に使いました。ここだけ別に仕上げても区切ってあるので、いいかなと思って施工。
一番手前の部分ですね。他の部分は後日、土間仕上げで施工しようと思っていたんですが。。。なんと。。。
後日来てみたら、なんと、大きな落ち葉が落ちていて、その跡がくっきり。。。
仕方なく、表面を剥がして、やり直します。
今度は一緒に。しっかりと施工しました。落ち葉の多いお墓なので、今度は落ち葉が落ちてきても大丈夫なように。。。
しっかりと養生して。。。その間に
5,花立の穴開け
花立の穴を開けます。少し穴が小さいので大きめの穴に開けなおします。
ほら、ずいぶん大きくなりましたね。もともと手掘りといって手で開けた穴です。もちろん道具を使ってですけどね。
6,お墓の設置
お墓の外柵に施工した基礎コンクリートが固まってきたので、持ち帰っていたお墓を再び建てます。
ご夫婦だけの夫婦墓なので、骨壺が2つお墓に納骨出来ればいいのでこれだけ開いていれば大丈夫。
7,完成
お墓の向かいにご家族の記念品を納める記念碑を設置して。。。
完成です。
階段も設置しました。
お参りしやすく、お墓そうじも簡単楽々なお墓になりました。
落ち葉が凄く多いお墓なので、この状態のままではありませんが。。。
以前のように草が生え放題のお墓とはならないと思います。
とてもいい[お参りの空間」となったと思います。
掃除が大変 ➡ 掃除がらくちん
汚れやすい ➡ 汚れが付きにくい
地震で倒れやすい ➡ 地震につよい
古くなったお墓を新しくするのが「リフォーム」だとしたら、新しくするだけではなく、より便利で使い勝手の良いお墓にする。これはお墓の「リノベーション」ですね。