「夫婦墓」を「家墓」にリフォームします
夫婦墓を家墓にというリフォームが完成しました。
◇兵庫県豊岡市のお墓のアドバイザー大北和彦です
兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店です。
☑ 兵庫県北部で唯一の「お墓ディレクター1級」
☑ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」正規代理店
☑ (一社)日本石材産業協会常任理事
☑ 顧客満足推進委員会委員長
おおきた石材店はお墓のことを全く知らない人にも、お墓を建てる時に大事なことをわかりやすくお伝えすることを第一に考えて情報発信しています。
1か月前、雪の中、下見したお墓のリフォーム工事です。
スキー場の麓にある墓地です。
墓地の広さの関係上、もう一基しか建てることができない墓地だったので、この夫婦墓をリフォームして家墓を建てるという工事です。
もうすっかり春になり、雪もなくなりました。
唯一開いていた場所には、戒名碑を設置します。
固まる土をカッターでカットし、中の土を取り出して、砕石をしっかりと入れて、転圧。
その上にコンクリートを施工。通常はコンクリートが固まるのを待つのですが、今回は戒名碑をそのまま設置します。この方が基礎コンクリートと一体になると思います。
大変だったのはこの後、上の写真では既に竿石が撤去されていますが、この部分が外れず、苦労しました。逆に下の石が外れてしまい。。。
赤線の部分で分離したかったんですが、外れず、黄色の線の部分で分離してしまったんですね。他店の施工だったのでどういう施工がしてあるか不明だったのですが、結果、赤線の部分は接着剤が入っており、黄色の部分はセメントペーストで固定してありました。
セメントは接着力がないので、分離して簡単に離れてしまったんですね。
というわけで、想定外ですが、黄色の線の部分で分離したので、一旦外し、合端(石と石の合わさる部分)をきれいに掃除しました。こうしないとまた施工不良となります。
3ミリのゴム板を挟んで、その間に接着剤を充填。短時間で固まるタイプと完全には固まらないタイプの接着剤を併用することで強い衝撃にも耐えうる施工ができます。
もちろん、上の赤赤い線の枠の部分の接着剤の残りも完全に取り去って上の竿石を施工します。こちらは接着剤なので、取り去るのは比較的簡単です。
上の竿石を施工して、完了。写真はモザイク加工して文字が読めなくしておりますが、しっかりと文字も彫刻しております。
一番心配な、石の色合わせもさほど気にならない感じですね。同じ石ではありますが、採掘された時期が違うので、石の色目合わせは無理なんですが、気にならない程度にはなったようです。
一番の懸案はクリアできたようです。
隣に少しだけ写っているのは戒名碑の台石です。
戒名碑も設置できました。
元々隣りのお墓に安置されていた先代のご夫婦の戒名。そして今回亡くなられて納骨されるお父様の戒名を彫らせて頂きました。
天候が定まらず、山特有の変わりやすい天気もあって、石同士の隙間3ミリをふさぐ「シール作業」という隙間を止める作業ができず、後日になってしまい、お彼岸中になってしまったんですが、
お彼岸のお花を供えていただき、何とかお彼岸には間に合いました。来月、納骨の予定です。
今回、お墓の上の石だけ、交換させていただいて、なんとか家墓になりました。
ただ、元々夫婦墓なので、2人分の納骨スペースしかありません。納骨袋で納骨されますが、あまり多くのご遺骨が納められないことが懸念されます。
もう一点、上の石はしっかりと固定しましたが、その下の中台の石は全く触っておりません。施工方法が不明ですが、上の様子を見ていると、施工方法も多少の不安があります。
とはいえ、何とか当初の目的の夫婦墓の家墓リフォームは出来ました。
今回もおおきた石材店にご依頼いただき、ありがとうございました。
感謝申し上げます。