Q341~花立の横の穴ってなに?
お墓の前にある花立石。
その横に穴が開いております。
(開いてないお墓もあります)
この穴の意味はなに?
この穴、ですね。
こういうご質問いただきました。
石屋さんなら知ってて当たり前、ですが、
お墓のことを詳しく知らない人にとっては、
????
ってこと、多いですね。
で、ご質問の答えですが、
水抜きの穴です。
この石の中に溜まった水を抜くための穴です。
最近のお墓は、花はステンレス製の花立筒というものに
水を入れ、その中に花をお供えするスタイルがほとんどです。
こういうものです。
この筒、底があって、水が溜まるようになっております。
(お墓にこの花立がある人は当然ご存知ですが。。。)
掃除もこの筒を抜き取って、それを洗えばいいので、簡単ですね。
石は動かさなくていいので石が欠ける心配もないです。
ですが、この筒と石の穴は密封されているわけではなく、
すき間があります。
なので、
雨やお墓そうじの際の水が入り込んで、中に溜まるのです。
と思いますが、実はたまったままでは不具合があります。
まず、「水が腐る」
たまったままの水は腐って、腐敗臭がします。
石の内部が汚れる原因にもなりますね。
それから、寒冷地だと凍結する場合があります。
水は凍結すると膨張するので、その影響で
花立の石を割ってしまうこともあるのです。
まだあります。
水が溜まってくると、その浮力で、
ステンレスの筒を押し上げる力となります。
あまりにも水が多いと、ステンレスの筒を押し上げて、
外へ押し出すこともあるのです。
そういった不具合を防ぐために、水が抜けるように、穴が開いているのです。
ですが、たまに、
穴が開いておりません。
ステンレスの筒を入れるタイプのお墓なのに。。。
(実は私がまだひよっこだった頃、建てたお墓。。。)
穴を開けてないのではなく、
花立の石を少し動かせば、見えてきました。
穴が開いております。
つまり、
お墓本体の台に隠れるように、空いているのです。
当時の私の考えでは、
「穴が開いているのは不細工だから、見えないように。。。」というもの。
でも、水が抜けない可能性を考えておりませんでした。
穴は左右の外側。
これが今の基本だと考えます。
そうじしやすいしね。