「防草工事」の新しい定番~グラベルフィックス® 草は生えないが、どんな墓地でも使えるわけではない。
おはようございます。
兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店、大北和彦です。
今年の梅雨は、降る時は徹底的に降る。
降らない時は、全く降らないという感じで、はっきりしているような気がします。
その間、お墓ではなく、ご自宅の庭の防草工事しておりました。
今日は「草が生えないお墓」に興味がある方、必見ですよ。
草が生えない防草舗装材、グラベルフィックスのおすすめです。
目次
草取りが大変
とあるご自宅の庭です。かなり雑草が生えていて草取りが大変だから、ということで防草工事。
ただ、草だけではなく、樹木も生えていて、
土が盛り上げてある場所もあったり、
低い場所もあったり、
地盤が柔らかくて、などいろいろあります。
障害物を取り除く
ミニの重機(ミニと言っても自重が2トンくらいあります)でまず、表層の草とゴミ、それから必要ない残土を取り除きます。
もう処分して構わない樹木も根こそぎ、取り除きます。
およそ、3トンダンプで3台くらいあります。
それを処分して、平らになったら、整地です。凸凹している部分を均して、出来るだけ平らかに。
それが出来たら、転圧と言って、地面を踏み固める作業。
その上に砂をある程度の厚みで入れます。
グラベルフィックスというものは下地が凸凹していると上手く設置できません。
どんな柔らかい土でも、土だと完全に平らに整地が難しいので、砂を敷いて、それを転圧して、整地して、
その上に敷いていきます。
グラベルフィックスとは?
どういう構造をしているかというと。
このようなハチの巣状ものが並んでいて、(写真はサンプルで一部を切り取ったものです)
この形状が非常に強くて、しっかりと使えば、何十トンという大きな重機でも乗ることが出来るそうです。
うしろには、防草シートのようなシートが張り付けてあります。
このハチの巣の中に砕石を入れるのですが、それがこぼれ出ないように、ということと
防草効果も高いので、両方の効果が期待できるのです。
本体も当然しっかりしておりますし、防草シートの部分もしっかりしています。
ただ、使ってみてわかったのですが、このシート、一部薄いような気がした部分がありました。
シートの厚みが一部、薄くて、均一ではない気がしました。
それと、このシート部分、上下左右に大きめになっていて、周りのグラベルフィックスのシートのはみ出した部分通しを
重ねて、結合するように使うのですが、その位置が微妙にずれて、はみ出す長さが均一ではありませんでした。
更に、シート同士を重ねる時、グラベル本体と下のシートとの間に隣のシートを差し込むため、一部接着してない部分が必要なのですが、
その接着してない部分のはずが、接着してしまってあって、わざわざ剥がさないといけないことになっていました。
(※ この部分非常に説明しずらいな。実際施工した人なら理解してもらえると思います)
わざわざ剥がすと、シートが傷んで、薄くなったり、破れたりして、あまりいい感じではありません。
やはり、日本製とは違いますね。
(この製品はオランダのメーカーのものです。加工産地国は知りませんが。。。)
実際の施工
このように、千鳥に配置するように敷いていきます。間の部分は下の防草シートの部分がひろめになっているので、
重なるようにしていきます。
そのままのサイズを利用できる部分は全て並べて、あとは、端のカットしなくてはならない部分をカットして並べます。
それが出来たら、細かい砕石を敷き詰めて、一度転圧してから、再度砕石を敷いて完成。
完成しました。
細かい砕石の方が美しいと思います。
グラベルフィックスが入っているので、しっかりと採石を敷き詰めてあっても、歩きにくいという事はありません。
更に、軽トラック程度の重さなら、十分耐えます。
(※ 本来ならどんな重量でも耐えるモノらしいですが、下地が軟弱なので、あまり重たいものが入ってくると、沈んでしまいます)
まとめ
グラベルフィックスという製品で、防草シートの代用で庭に敷いてみました。
これは舗装材といって、歩きにくい場所を通路の様に歩いたり、車が進入で来たりするものです。
今回は防草という、草が生えないことがメインで施工しました。
お墓自体ではなく、その参道、周囲の草の生えやすい場所などを想定してみると、このグラベルフィックスは使える場面は多いかもしれません。
お墓周りの防草工事の手法として、また一つ増えたかな、という感じですね。
ただ、このグラベルフィックスですが、防草効果よりも、舗装効果を高める製品です。
今回の庭工事では、あまり強い草が生えていなかったので、このままで施工しましたが、
笹など強い草が生える場所では、このままでは突き破ってしまう可能性もあります。
その場合は防草シートと併用を検討されるべきだと思います。
更に、落ち葉が多い場所は不向きです。
大量の落ち葉が落ちてくると、そこで腐葉土となり草が根を張り、雑草が生えてきます。
でも、
「お墓って、落ち葉が落ちてくる所多くない?」
場所、費用、施工環境などにより、「お墓の防草方法」は変えていくべきだと思います。
あなたの墓地に最適な防草方法のご提案もしております。
詳しく知りたい方、見積のご依頼は以下のお問合せリンクからどうぞ。