兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー

地震に強いお墓の建て方⑤~接着不良を防ぐ

  
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地震に強いお墓の建て方⑤~接着不良を防ぐ

おはようございます。地震に強いお墓の特集5回目です。地震が来なければ、全く意味のない内容なのですが、一方日本で地震が絶対来ない場所はないですし、いつかは来ます。そして最も賢明な対処方法は、来た時を想定して備える、だと思います。
今年は北但大震災から97年目とかだったと思います。いつ来てもおかしくないんですよね。

◇兵庫県豊岡市のお墓のアドバイザー大北和彦です

兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店です。

☑ 兵庫県北部で唯一の「お墓ディレクター1級」
☑ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」正規代理店
☑ (一社)日本石材産業協会常任理事

おおきた石材店はお墓のことを全く知らない人にも、お墓を建てる時に大事なことをわかりやすくお伝えすることを第一に考えて情報発信しています。

昨日は接着していても倒れたお墓、ということを書きました。どんな建て方をしても必ず倒れてしまうから、無駄だと思う人もいらっしゃるかもしれません。でも、施工の仕方で倒れない、地震に強いお墓というのは存在します。少しでもその理想のお墓に近づけるように。

このお墓、地震で上の竿石が抜けて落ちてしまっています。しっかりとシールされていて、まだ接着剤が柔らかい状態です。ではどうして??

接着剤は量が大事

まずは接着剤の量が圧倒的に少ない。

赤い線で囲った部分は「免震パット」と呼ばれるものです。地震の揺れをこれで吸収してくれるという製品ですが、今回はこれの話ではないので、割愛します。

青い線の部分、接着剤が少なすぎます。これだけ巨大な、重たい石を維持し続けるための接着剤としては、量が少ない。さらに棒状に敷いてありますが、これは全く意味がない。丸く施工してある部分も小さすぎます。

青い部分と赤い部分で上の竿石とこの台石を固定しているのです。少なすぎませんか?

少ないというより、設置面積が小さすぎる。目地の高さがおそらく5ミリなので、それに見合った量の接着剤を装填しないと、接着効果が大きく下がります。青線部分の接着剤をこの量の3倍くらいに増やす。そして、赤線部分はこのような棒状に広げるのではなく、玉状(丸く)して、量を増やす。この棒のような部分はほぼ意味をなしていない。不要です。

このような弾性接着剤は上の石と下の石のそれぞれ接する面積が大きく性能に左右します。特に上の石と接する面積を増やすことがとても重要です。下の石には十分接しているはずですから。

そして、その状態で、硬くならずにいかに長期間維持し続けるか、もすごく大事です。空気や水分に触れると硬化し始めるので、可能な限り密閉空間を維持できるかどうか。

上の図のように、接着剤の量が少ないと上の石との接着面積が小さくなり、最悪の場合、全く接着していないという状態になりかねません。下の図のように、たっぷりと接着剤を使うと上の石との接着面積も十分になり、しっかりした接着状態になりやすい。

接着剤は「塊」でないといけない

接着剤は塊でないと性能が発揮できないのです。むやみに多ければいい、という話ではないですが、小さな塊では本当に意味がないです。

(㊤図)新しい接着剤はしっかりと柔軟性を維持していて、接着力も十分なのですが、次第に経年劣化して、空気や水分に影響を受けてくると、表面からだんだん硬化してきて、硬化した部分は接着能力が落ちて来ます。(㊦図)
だから、出来るだけ大きな玉(大きな塊)で施工した方が、接着性能が落ちにくいのです。

まとめ

接着剤、特に弾性接着剤は柔軟な状態でないと性能を発揮できません。カチカチに固まってしまったっら接着力がなくなってしまうのです。ですから、出来るだけ多めに量重視で、しかも大きめの塊にして、使うというのが接着剤の使用方法の基本です。

そして、接着力が落ちないためにはその隙間を3ミリ以上維持する。これも大事になってきます。
薄くなればなるほど早く硬くなってしまう傾向がありそうですからね。

こういったことはおそらく接着剤のメーカーのホームページなり、説明書なりに書いてあると思います。良く参照して、正しく接着剤を使いましょう。

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