K家のお墓移転工事①
山の上にあるお墓をこの平地へ引っ越しさせる工事です。
台風がやってきそうなので、不安もありましたが、工事を始めます。
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◇兵庫県豊岡市のお墓のアドバイザー大北和彦です
兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店です。
☑ 兵庫県北部で唯一の「お墓ディレクター1級」
☑ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」正規代理店
☑ (一社)日本石材産業協会常任理事
おおきた石材店はお墓のことを全く知らない人にも、お墓を建てる時に大事なことをわかりやすくお伝えすることを第一に考えて情報発信しています。
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あたらしくお墓を建てる場所です。山の上にあるお墓をここへ引っ越しします。
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「山の上にあるお墓をここに、持ってくるだけでしょ? 簡単じゃない?? 」
と思われた人は素人です。
引越しするのはお墓の石とご遺骨。ここにはそのお墓の石が地震とか台風とかでもびくともしないしっかりとした墓地を作成しないといけません。
まずはその基礎工事から。
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重機を使ってしっかりと掘っていきます。
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地面から50㎝程度の深さまで掘り進んでいきます。
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同じ写真ですが、土の中に赤い線を引きました。この辺り、色が変わってますね。この線より上の土が真砂土。きれいな土です。その線より下は粘土質の粘り気のある土と石の土です。
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こちらが掘り出した土です。手前中央が真砂土。グランドなどにある石などが混ざっていない土です。その下にあったのが、右奥に置いてある塊を多く含んだ粘土質の土ですね。大き目の石もある程度含まれています。
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どうしてここまで深く掘るかというと、あまりこの粘土質の土が良くないので、砕石と置き換えるためです。ランマ等で転圧(機械の重さで地面をたたいて固める作業)すると、この下の粘土質の地盤がブカブカと弾むんです。
弾むというと、この土の中か、その下に水を多く含んでいるか、それとも軟弱なのかで、どちらにしてもお墓を支えるには弱いので、しっかりと砕石を埋め込んで、しっかりとした硬い地盤に改良するという作業です。
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砕石を少し入れて、転圧して、入れて転圧して、を繰り返し、75キロのランマという転圧する機械が叩いても弾まない、びくともしない状態まで砕石を入れ続けます。50㎝の深さのあった地面を20㎝程度まで砕石で踏み固めながら埋めていきます。
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50㎝程度ありますね。深さが。
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砕石入れて、転圧して、砕石入れて。。。を繰り返して。。。
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少しずつ少しずつ、砕石を踏み固めていきます。ここを手抜きすると、ブカブカの柔らかい土の上にお墓を建てることになって、数年後、数十年後に傾く原因になってしまいます。
それだけではなく、柔らかい地盤は地震の影響を受けやすい可能性があります。今年の春、福島で見たお墓は衝撃的でしたから。
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砕石を入れ終わって、外回りの枠を組んで、初日は終わり。台風が近づいており、風で柿の木の落ち葉が凄いです。
この写真の後、鉄筋を長さにカットして、枠の中に並べてから、帰ったんですが。。。
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次の日に来ると、水没してました。台風の雨で。。。
それにしても、水はけもあまり良くなさそうです。そういえば。。。
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隣のお墓との境界のあたりから水がしみ出していました。大した雨は降ってなかったはずでしたが。。。(台風が来る前です)
水はけが悪い墓地なのかもしれないですね。
とりあえず、雨水はすべて除去して、
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しっかりと鉄筋を結束して、型枠の補強もして、レベルの高さも出して、隣のお墓の養生もさせてもらって、
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コンクリートの打設。
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天端を押さえて、水抜き穴の枠を外し、息抜き穴の枠を外し。
コンクリートの打設は完成です。数日後、型枠も外します。
一番最初の、そして大事な基礎工事が完了しました。
掘り出した土の量と比べると、砕石とコンクリートの量が3,4割増えています。これは最初の砕石を押さえ込んでブカブカの土に入りこんだ量がそれだけあるということになります。
コンクリートが固まれば、その上に外柵の石とお墓の基礎になる石を設置していきます。