ホームぺージ、リニューアルしました

    「お墓にコンクリートをしては息できなくなるから、ダメ」の真実


    おはようございます。兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、大北和彦です。



    時々、お寺さんや施主様からも聞く話ですが、
    「お墓にコンクリートしてはダメ。息できなくなっちゃうから」という話があります。

    そんなの迷信だよ、と言うのは、石材店としては失格です。

    実際に施主さんは(誰かに)そう教えてもらって、理解して、そう口に出して言われているんですから、まずはお墓のプロなら、
    「確かに、それはそうかもしれません」ということで話をはじめないといけません。

    その上で、そのお答えとして2点のことを説明させてもらっています。

    目次

    「息ができない」というのは土葬であることが前提です

    土葬というのは地面の下、1.5mから2mの深さまで穴を掘って、その中に遺体を棺桶ごと安置して、その上に土を戻して元の状態に戻すという葬送の仕方です。土中に亡くなった方が安置されているので、その上にコンクリートをしてしまうと、確かに蓋をされたようになってしまい、息ができない、というのはなんとなく私でもイメージできます。確かにそんな気がしますね。(遺体の上に大量の土があるのに息ができるのか? という疑問は確かにありますが。。。)

    ですが、土葬は昭和30年代の末くらいからほぼ日本では行われていません。現在の日本人はほぼ100%、火葬です。

    土葬は様々な問題から地中深く穴を掘って安置しなくてはいけませんでしたが、火葬した焼骨はそんなに深く穴を掘る必要がありません。しかも昭和40年代以降、個人や夫婦のお墓の時代から「家墓」(家族の墓)の時代になって、納骨口から納骨、つまり焼骨をお墓の中に収める入口ができて、そこからお骨をお墓の中に入れるスタイルになったわけです。

    土の中深くに穴を掘って安置する(土葬)からお墓の中(コンクリートの上)に安置する(火葬)に時代が代わったのです。土の中ではなく、土の上です。ですから「息ができない」という話は無理がありますね。

    お骨を納める部分だけはコンクリートをしていない(息抜き穴)

    その上に、焼骨を納める部分(カロートと呼びます)には、コンクリートをしておりません。この部分だけコンクリートに穴を開けて、下の地面(土)が見える状態にしています。つまり土の上に焼骨を安置するわけです。この穴のことを俗に「息抜き穴」と呼びます。

    はいそうです。「息ができない」ので息ができるように、「息抜き穴」なんですね。

    この穴はさらに、もう一つの日本の古い言い伝え、「お骨を大地に還したい」という死者への気持ちをかなえるため、あえてコンクリートをせず、土のままの部分をカロートの部分だけ残している、という理由と、古いご先祖様、お骨が大地に還ってしまったご先祖さまも「息ができるように」という理由が含まれている気がします。

    かなり配慮が行き届いた構造だと思いませんか?

    お墓の構造って、長年、石材店が建てられる方の要望に応えながら、時事変化して現在に至る、とても考え抜かれた構造なのですね。

     このように、お墓って、ただ建てればいいと思う人がいるかもしれませんが、実は結構構造が大事なんです。普段はどんな建て方でも変わりませんが、後で傾いて来たり、地震で倒れてしまったりと実は建てた後、後悔したりすることがあります。その中で、おおきた石材店が今一番おススメしている構造のお墓はこのダブル施工です。

    つまり、雨が降ってきても浸水してこないお墓です。

    雨漏りしないお墓、信頼棺を詳しく知りたい方は下の「LINEで問合せ」ボタンをクリック。お名前とご住所を記載してから、質問をどうぞ。

    この記事が気に入ったら
    いいね または フォローしてね!

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!

    この記事を書いた人

    兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー。兵庫県北部での唯一の「お墓ディレクター1級」取得。供養のプロ、墓地管理士。「お墓」に関する記事を1500以上執筆中。現在お墓に関する記事を365日毎日更新継続中。(一日怪しい日があるが。。。)地震に強いお墓と雨漏りしないお墓を建てています。

    目次